ウジェーヌ・テュルパン
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フランソワ・ウジェーヌ・テュルパン(François Eugène Turpin、1848年 - 1927年1月24日)はフランスの化学者である。爆薬の研究で知られる。パリ近郊のコロンブで暮らした。ポントワーズで没。古い日本語資料ではチュルパンの表記も見られる。
1885年、彼はピクリン酸を発展させて[1]メリニット(mélinite)[2]を作り出した。これは、爆発性を持つが不安定な物質であるピクリン酸を、砲弾の炸薬用に実用化した最初の例である。数年の内にイギリスのリッダイト(Lyddite)、日本の下瀬火薬、オーストリアのエクラジット(Ekrasit)などがこれに続いて開発された。
ジュール・ヴェルヌが1896年に発表した長編小説『悪魔の発明』[3]が、自分をモデルにし、貶めていると感じた彼は、同年10月にヴェルヌを名誉毀損で告訴した。裁判は、レイモン・ポアンカレの弁護により初審(同年12月)、再審(翌年3月)ともにテュルパンの敗訴となった。
脚注
[編集]- ^ 鈍感剤としてコロジオンを配合し、遅延信管を同時に開発した
- ^ 英語読みでメリナイト(melinite)とも呼ばれる。
- ^ マッド・サイエンティストと新型火薬を題材にした作品。
参考資料
[編集]- Biographical References: Pogg. 6 (4), 2708; Boyer, J. La Nature