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ウシノシタ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウシノシタ科
クロウシノシタ Paraplagusia japonica
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: カレイ目 Pleuronectiformes
亜目 : カレイ亜目 Pleuronectoidei
: ウシノシタ科 Cynoglossidae
学名
Cynoglossidae Jordan, 1846
英名
tonguefish

ウシノシタ科 (学名:Cynoglossidae) は2亜科3属161種[1][2]を含むカレイ目の一群。世界中の温帯または熱帯海域に分布し、浅瀬から深海、淡水域まで幅広く生息する[1]。体は扁平で、目は左側にある。シタビラメとも呼ばれる。

学名の由来は「犬の舌」であり、和名と同じく舌のような体の形状に由来する[1]。ゲタやクツゾコといった別名がある[3]。日本からは3属21種が知られている。

形態

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最大種は60cmを越えるが、殆どの種は小型で20cm程度にしかならない[4]。体は薄く扁平で、楕円形である[1][5]。胸鰭を欠き、腹鰭は左側のみにある[1][5]。尾鰭と背鰭、臀鰭は連続する[4]。両目は左側面にあり、小さい[5]。幼魚は左右に目があるが、成長とともに右目が左側に移動する[6]。左目と右目の間隔は短い。口は小さく、湾曲し非対称的である[1][5]

生態

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世界中の温帯から熱帯域に分布する[1]河口から浅瀬にかけてのサンゴ礁の砂地、大陸棚大陸斜面の砂泥底などに生息する底魚である[1][4][5]。アズマガレイ属にはイデユウシノシタなど、深海の熱水噴出孔付近に生息する種もいる。河川からは5種が知られている[1]。幼魚は直立して泳ぐが、成長し目が左側に寄ると目の無い側を下にして泳ぐようになる。

分類

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人間との関係

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アカシタビラメクロウシノシタは食用とされ、漁獲される[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i FAMILY Details for Cynoglossidae - Tonguefishes”. www.fishbase.se. 2023年4月1日閲覧。
  2. ^ WoRMS - World Register of Marine Species - Cynoglossidae Jordan, 1888” (英語). www.marinespecies.org. 2023年4月4日閲覧。
  3. ^ a b アカシタビラメ - 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2023年4月5日閲覧。
  4. ^ a b c Shorefishes - The Fishes - Taxa”. biogeodb.stri.si.edu. 2023年4月4日閲覧。
  5. ^ a b c d e 中坊(2018).
  6. ^ Cynoglossidae”. www.burkemuseum.org. 2023年4月5日閲覧。

参考文献

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  • 中坊徹次『小学館の図鑑Z 日本魚類館』小学館、2018年、466頁。ISBN 978-4-09-208311-0 

関連項目

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