ウクライナダービー

ウクライナダービー
ウクライナクラシコ
	2009年のウクライナダービー
都市、地域	ウクライナ
チーム	ディナモ・キーウ ; シャフタール・ドネツク
総試合数	199
直近の試合	シャフタール 1-0 ディナモ; (2024年5月11日)
レギュラーシーズン; 勝敗数	154
最大得点差勝利	シャフタール 6-0 ディナモ; (1950年7月26日)

ウクライナダービー（Ukrainian derby）は、ウクライナのFCディナモ・キーウとFCシャフタール・ドネツクのサッカーの対決のことである。ウクライナクラシコ(Ukrainian classico)とも呼ばれる。ディナモはウクライナの首都キエフに本拠地を置き、シャフタールはウクライナ最大の工業都市ドネツクに本拠地を置く。

歴史

ディナモ

シャフタール

ウクライナにおける両都市の位置

ソ連リーグ時代

初のウクライナダービーは1938年のソビエト連邦サッカーリーグでの対戦であり、キエフで行われた試合はディナモが2-0で勝利した。ソビエト連邦リーグにおいてディナモはウクライナの雄であったが、この時期のシャフタールはトップリーグ残留をかろうじて果たす程度であった。しかし、シャフタールはウクライナ・ソビエト社会主義共和国内で最も工業化と都市化が進んだ東部地域にあり、ディナモ以外のウクライナの主要なクラブとみなされていた。とはいえ、Capitalsと呼ばれたディナモより上の順位でリーグ戦を終えることは少なく、ディナモとFCスパルタク・モスクワなど、ウクライナ対モスクワの構図の対戦ほどウクライナダービーは人気があるわけではなかった。

ウクライナリーグ開始後

1991年にウクライナがソビエト連邦から独立し、1992年にウクライナ・プレミアリーグが初開催されたが、すべての面においてディナモがリーグを支配するという趨勢は新体制発足後も続いた。最初の数シーズン、シャフタールは優勝を争うようなクラブではなく、ディナモの他にはFCドニプロやFCチョルノモレツ・オデッサがリーグ優勝を争った。初開催の1992年はSCタフリヤ・シンフェロポリがサプライズ優勝し、シャフタールは3位であった。

シャフタールの急成長

1996年に富豪リナト・アフメトフがシャフタール会長に就任すると、積極的な投資によってシャフタールが急成長を見せた。2000年代初頭になるとこの対戦は真のウクライナダービーという地位を手に入れ、シャフタールがディナモの難敵となってディナモの1強時代は終わりを告げた。シャフタールは1996-97シーズンから5シーズン連続でディナモに次ぐ2位となり、2001-02シーズンにリーグ初優勝を飾った。2004年にはルーマニア代表やインテルなどを率いたミルチェア・ルチェスクを監督に迎え、2度の2連覇を果たすなど、1996-97シーズンから2010-11シーズンまで15シーズン連続で2位以上の成績を収めている。2008-09シーズンにはウクライナのクラブとして初めてUEFAカップで優勝した。

2000年代のディナモ

シャフタールが台頭した2000年代のディナモもまずまずの成績を残しており、ウクライナサッカーのリーダーのひとつであり続けた。1998-99シーズンのUEFAチャンピオンズリーグではアンドリー・シェフチェンコなどを擁して準決勝に進出した。1974年から1990年、1997年から2002年にかけて指揮を執ったヴァレリー・ロバノフスキー監督が2002年に死去すると、ヨーロッパの舞台での活躍は影をひそめた。2008-09シーズンのUEFAカップでは準決勝に進出し、準決勝ではヨーロッパの舞台で初めてシャフタールと対戦したが、シャフタールに敗れてベスト4に終わった。

スタジアム

NSCオリンピスキ	メタリスト	ヴァレリー・ロバノフスキー・ディナモ	ドンバス・アリーナ	シャフタール	RSCオリンピスキ

キーウ	ハルキウ	キーウ	ドネツィク	ドネツィク	ドネツィク
70,050人	40,003人	16,873人	52,187人	31,718人	25,678人

記録

両クラブの獲得タイトル

大会	ディナモ	シャフタール
ソビエト連邦リーグ	13回	-
ソビエト連邦カップ	9回	4回
ソビエト連邦スーパーカップ	3回	1回
ウクライナ・プレミアリーグ	13回	6回
ウクライナカップ	9回	7回
ウクライナスーパーカップ	5回	3回
UEFAカップ	-	1回
UEFAカップウィナーズカップ	2回	-
UEFAスーパーカップ	1回	-

ダービーの結果

ソビエト連邦リーグ時代

大会	ディナモ勝利	引き分け	シャフタール勝利
国内リーグ	41	26	15
通算	41	26	15

ウクライナリーグ時代

大会	ディナモ勝利	引き分け	シャフタール勝利
国内リーグ	17	11	10
国内カップ	3	0	4
国内スーパーカップ	4	0	2
欧州カップ	0	1	1
通算	24	12	17

通算^[要出典]

大会	ディナモ勝利	引き分け	シャフタール勝利
国内リーグ	59	37	25
国内カップ	3	0	5
国内スーパーカップ	4	0	2
欧州カップ	0	1	1
通算	66	38	33

リーグ戦順位の変遷

	38	39	40	49	50	51	52	55	56	57	58	59	60	62	63	64	65	66	67	68	69	70	71	73	74	75	76s	76f	77	78	79	80	81	82	83	84	85	86	87	88	89	90	91
チーム数	26	14	13	18	19	15	14	12	12	12	12	12	22	22	20	17	17	19	19	20	20	17	16	16	16	16	16	16	16	16	18	18	18	18	18	18	18	16	16	16	16	13	16
ディナモ・キーウ	4	8	8	7	13	8	2	6	4	6	6	7	2	5	9	6	2	1	1	1	2	7	1	2	1	1	8	2	1	2	3	1	1	2	7	10	1	1	6	2	3	1	5
シャフタール・ドネツク	11	12	12	18	11	3	13	7	7	8	8	12	17	8	11	5	12	10	6	14	10	10	16	6	12	2	5	10	5	3	2	6	7	14	9	13	12	6	7	8	14	8	12

	1992	92/93	93/94	94/95	95/96	96/97	97/98	98/99	99/00	00/01	01/02	02/03	03/04	04/05	05/06	06/07	07/08	08/09	09/10	10/11	11/12	12/13	13/14	14/15	15/16	16/17
チーム数	20	16	18	18	18	16	16	16	16	14	14	16	16	16	16	16	16	16	16	16	16	16	16	14	14	12
ディナモ・キーウ	2	1	1	1	1	1	1	1	1	1	2	1	1	2	2	1	2	1	2	2	2	3	4	1	1	2
シャフタール・ドネツク	4	4	2	4	10	2	2	2	2	2	1	2	2	1	1	2	1	2	1	1	1	1	1	2	2	1

	17/18	18/19	19/20	20/21	21/22	22/23	23/24
チーム数	12	12	12	14	16	16	16
ディナモ・キーウ	2	2	2	1	(2)	4	2
シャフタール・ドネツク	1	1	1	2	(1)	1	1

脚注

外部リンク