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ウォーターマン (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウォーターマン
1822 Waterman
仮符号・別名 1950 OO · 1943 EB
1953 MA · 1963 TT
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯(内側)[1]
発見
発見日 1950年7月25日[2]
発見者 インディアナ小惑星計画[2]
軌道要素と性質
元期:TDB 2,460,200.5(2023年9月13.0日
軌道長半径 (a) 2.1701 au[2]
近日点距離 (q) 1.8376 au[2]
遠日点距離 (Q) 2.5023 au[2]
離心率 (e) 0.1531[2]
公転周期 (P) 1167.7194 (3.197 [2]
軌道傾斜角 (i) 0.957°[2]
近日点引数 (ω) 30.300°[2]
昇交点黄経 (Ω) 221.163°[2]
平均近点角 (M) 3.419°[2]
物理的性質
直径 6.054±0.098[3]
6.515±0.060 km[4]
7.46 km (計算)[1]
自転周期 7.581±0.002 時間[5]
スペクトル分類 S(仮定)[1]
絶対等級 (H) 13.0[4] · 13.1[2][1] · 14.04±0.51[6]
アルベド(反射能) 0.20(推定)[1]
0.2639±0.0659[4]
0.325±0.046[3]
Template (ノート 解説) ■Project

(1822) ウォーターマン英語: 1822 Waterman)は、小惑星帯内を公転している岩石質の小惑星である。直径は、約 6.5 km 程度とされている。

1950年7月25日にインディアナ大学インディアナ小惑星計画により、インディアナ州ブルックリン近郊のゲーテ・リンク天文台で発見された[7]アメリカ合衆国物理学者アラン・T・ウォーターマンの名前に因んで命名された[8]

軌道と分類

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ウォーターマンはS型小惑星に分類されており、小惑星帯の内側領域の太陽から 1.8 - 2.5 au 離れた軌道を約3年2か月(1,168日)かけて公転している。軌道離心率は0.15、黄道に対する軌道傾斜角は約1度である[2]観測弧は1950年のインディアナ小惑星計画による公式な発見報告が始点になっているが、1943年ドイツゾンネベルク天文台によっても観測されており、この観測記録には後に 1943 EB という仮符号が割り当てられている[7]

物理的性質

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自転周期

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2013年1月、ニューメキシコ州のU.S Etscorn天文台での測光観測で、ウォーターマンの光度曲線が得られた。この光度曲線からは、7.581時間の自転周期で光度が0.51等級変化するという精度の良い結果が得られた[5]

直径とアルベド

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アメリカ航空宇宙局広視野赤外線探査機とその後継のNEOWISEミッションにより、ウォーターマンの直径は 6.06 - 6.52 km、表面のアルベドが 0.264 - 0.325 であると測定された[3][4]Collaborative Asteroid Lightcurve Link (CALL) が運営している Lightcurve Database では、岩石質の小惑星の標準アルベドを 0.20 と推定しており、絶対等級13.1等級に基いて、半径を 7.46 km と推定している[1]

名称

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この小惑星は、アメリカ国立科学財団の初代会長であったアメリカ合衆国の物理学者アラン・T・ウォーターマン(1892年-1967年)の名前に因んで命名された。彼は物理学者として25年間研究に従事した後、ワシントンに移動し、1941年から1945年にかけて科学研究開発局に、1946年から1951年にかけてアメリカ海軍海事技術本部に、1951年から1963年にかけてアメリカ国立科学財団で勤めた[8]

ウォーターマンは科学分野における優れた指導者としてカール・テイラー・コンプトン金メダルを受賞したほか、1960年に公共福祉メダル、1963年に大統領自由勲章を授与された[8][9]。公式な命名は、1975年6月1日小惑星センターにより公表された[10]

出典

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  1. ^ a b c d e f LCDB Data for (1822) Waterman”. Asteroid Lightcurve Database (LCDB). 15 December 2016閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m JPL Small-Body Database Browser: 1822 Waterman (1950 OO)”. JPL Small-Body Database. Jet Propulsion Laboratory (2023-10-06 last obs.). 2024年1月12日閲覧。
  3. ^ a b c Masiero, Joseph R.; Grav, T.; Mainzer, A. K.; Nugent, C. R.; Bauer, J. M.; Stevenson, R. et al. (August 2014). “Main-belt Asteroids with WISE/NEOWISE: Near-infrared Albedos”. The Astrophysical Journal 791 (2): 11. arXiv:1406.6645. Bibcode2014ApJ...791..121M. doi:10.1088/0004-637X/791/2/121. http://adsabs.harvard.edu/cgi-bin/bib_query?bibcode=2014ApJ...791..121M 15 December 2016閲覧。. 
  4. ^ a b c d Mainzer, A.; Grav, T.; Masiero, J.; Hand, E.; Bauer, J.; Tholen, D. et al. (November 2011). “NEOWISE Studies of Spectrophotometrically Classified Asteroids: Preliminary Results”. The Astrophysical Journal 741 (2): 25. arXiv:1109.6407. Bibcode2011ApJ...741...90M. doi:10.1088/0004-637X/741/2/90. 
  5. ^ a b Klinglesmith, Daniel A. III; Hanowell, Jesse; Risley, Ethan; Janek, Turk; Vargas, Angelica; Warren, Curtis Alan (July 2013). “Etscorn Observed Asteroids: Results for Size Asteroids December 2012 - March 2013”. The Minor Planet Bulletin 40 (3): 154–156. Bibcode2013MPBu...40..154K. ISSN 1052-8091. http://adsabs.harvard.edu/cgi-bin/bib_query?bibcode=2013MPBu...40..154K 15 December 2016閲覧。. 
  6. ^ Veres, Peter; Jedicke, Robert; Fitzsimmons, Alan; Denneau, Larry; Granvik, Mikael; Bolin, Bryce et al. (November 2015). “Absolute magnitudes and slope parameters for 250,000 asteroids observed by Pan-STARRS PS1 - Preliminary results”. Icarus 261: 34–47. arXiv:1506.00762. Bibcode2015Icar..261...34V. doi:10.1016/j.icarus.2015.08.007. http://adsabs.harvard.edu/cgi-bin/bib_query?bibcode=2015Icar..261...34V 15 December 2016閲覧。. 
  7. ^ a b 1822 Waterman (1950 OO)”. Minor Planet Center. 15 December 2016閲覧。
  8. ^ a b c Schmadel, Lutz D. (2007). “(1822) Waterman”. Dictionary of Minor Planet Names – (1822) Waterman. Springer Berlin Heidelberg. p. 146. doi:10.1007/978-3-540-29925-7_1823. ISBN 978-3-540-00238-3 
  9. ^ Public Welfare Medal”. National Academy of Sciences. 22 August 2016閲覧。
  10. ^ Schmadel, Lutz D.. “Appendix – Publication Dates of the MPCs”. Dictionary of Minor Planet Names – Addendum to Fifth Edition (2006–2008). Springer Berlin Heidelberg. p. 221. doi:10.1007/978-3-642-01965-4. ISBN 978-3-642-01964-7 

外部リンク

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