ウェールズラグビー協会
| Welsh Rugby Union Undeb Rygbi Cymru | |
|---|---|
| 競技 | ラグビーユニオン |
| 創設 | 1881年 |
| WR加盟 | 1886 (創設メンバー) |
| ラグビーヨーロッパ加盟 | 1999 |
| パトロン | ウィリアム (プリンス・オブ・ウェールズ) |
| チェアマン | Richard Collier-Keywood |
| 会長 | Terry Cobner |
| 男子コーチ | ウォーレン・ガットランド |
| 女子コーチ | Ioan Cunningham |
| 公式ウェブサイト | https://www.wru.wales/ |
ウェールズラグビー協会（WRU 、英語：Welsh Rugby Union、ウェールズ語：Undeb Rygbi Cymru）は、ウェールズにおけるラグビーユニオンの統括団体であり、ワールドラグビーに加盟する国単位の協会である。
歴史
[編集]1875年9月、イングランド西部および近隣地域の主要クラブとの対戦を目的として、サウスウェールズフットボール連合（South Wales Football Union）が創設された。
1881年3月12日、11のクラブ（Swansea, Lampeter, Llandeilo, Cardiff, Newport, Llanelli, Merthyr, Llandovery, Brecon, Pontypool, Bangor）が集まり、ウェールズラグビーフットボール協会（WRFU、Wales Rugby Football Union）が結成された[1]。
1893年、ウェールズ代表は、トリプルクラウン（ホーム・ネーションズ・チャンピオンシップにおいて、イングランド、アイルランド、スコットランドに勝利し優勝）を初めて達成。以後、ウェールズの黄金時代となり、1907年3月から1910年1月までウェールズ代表は11連勝した。1911年にはフランスを加えた5か国のファイブ・ネイションズ・チャンピオンシップ第1回でグランドスラム（全勝優勝）を達成した[1]。
1934年、正式名称が現在のウェールズラグビー協会（WRU、Wales Rugby Union）となる[2]。
1950年と1952年に、ウェールズ代表はグランドスラムを達成[1]。
1971年から、第2黄金時代を迎えた。1971年・1976年・1978年のグランドスラムを達成し、1971年・1976年・1977年・1978年・1979年はトリプルクラウンを達成した[1]（詳細は「トリプルクラウン」参照）。
1980-81シーズンに、ウェールズラグビー協会100周年が祝われた[1]。
1995年、ラグビーのオープン化（プロ化）が宣言された[1]。
1999年6月、ラグビーワールドカップ1999の開催に向けて、カーディフ・アームズ・パーク内にあったウェールズ国立競技場にかわり、ミレニアム・スタジアムが新たに建設された[1]。
2001年3月17日、ウェールズ代表のフライハーフやフルバックを務めたニール・ジェンキンス（Neil Jenkins）が、テストマッチにおいて、ラグビーユニオンで初めて通算1,000得点を獲得した[3][1]。最終的に、ジェンキンスは1991年から2002年までで、87キャップ、1049得点を記録した[4]。
2024年のウェールズ代表は、テストマッチ連敗記録を12に伸ばし、1暦年で1勝も挙げられない年となった[5]。これは、1937年以来87年ぶりの不振である[6]（「2024年末のラグビーユニオン国際試合#オータム・ネーションズ・シリーズ」を参照）。
ウェールズ協会に関する議論
[編集]ロゴ
[編集]ウェールズラグビー協会の現在のロゴは、「プリンス・オブ・ウェールズの羽根」をモチーフにしている[7]。
羽根は「イングランドの王冠」と関連づけられるため、ウェールズラグビー協会には「ウェールズにもっとふさわしい」ロゴを使うよう求める声が何度も上がっている[8]。
ウェールズの独立を目指す無党派の運動組織YesCymru[9]は、3本の羽根の代わりに、ネギ、水仙、ハープを使った模造のウェールズラグビー協会ロゴを作成し提案した[10]。また、赤い竜 (ウェールズの伝承)を使うことも提案されている[11][12]。
プリンス・ウィリアム・カップ
[編集]2007年に創設された、ウェールズと南アフリカ共和国との二国間トロフィーであるプリンス・ウィリアム・カップ（Prince William Cup）は、協会の副王室後援者でプリンス・オブ・ウェールズであるウィリアム王子にちなむ[13]。
賞の命名に関しては、ウェールズで論争を巻き起こし、同年10月31日に亡くなったウェールズ代表選手レイ・グラヴェル（Ray Gravell）にちなんだ名称にするよう、当時、請願書には1,000以上の署名が集まった[14]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h “History” (英語). Welsh Rugby Union | Club & Community. 2024年12月11日閲覧。
- ^ Fields of Praise: The Official History of The Welsh Rugby Union. University of Wales Press. (1980). p. 45頁. ISBN 0-7083-0766-3
- ^ undefined, undefined (2024年8月3日). “Classic match: Historic day for Welsh match-winner Neil - Guinness Men's Six Nations” (英語). www.sixnationsrugby.com. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “Hall of Fame Inductee - Neil Jenkins” (英語). The Rugby Forum (2008年9月7日). 2024年12月11日閲覧。
- ^ “【ANS】スプリングボクスが圧巻の大勝。ウエールズは今年を未勝利で終える。 - ラグビーリパブリック” (2024年11月24日). 2024年11月24日閲覧。
- ^ “Instagram”. www.instagram.com. 2024年11月24日閲覧。
- ^ “Welsh Rugby Union wants break from Covid loan interest payments” (英語). (2024年1月24日) 2024年12月11日閲覧。
- ^ Owens, David (2023年2月1日). “More than 7,000 sign petition calling for a rebrand of the WRU crest” (英語). Nation.Cymru. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “YesCymru EN” (英語). YesCymru EN. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “Yes Cymru propose alternative crests for WRU that ditch the three feathers”. r/Wales (2021年11月2日). 2024年12月11日閲覧。
- ^ Owens, David (2024年6月20日). “Petition calling for a rebrand of the WRU crest passes 10,000 signatures” (英語). Nation.Cymru. 2024年12月11日閲覧。
- ^ David, Corrie (2021年11月2日). “Thousands sign petition for WRU to change emblem to a dragon” (英語). Wales Online. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “Trophy Room - Home of Sports Champions - Rugby union Prince William Cup”. www.trophyroom.co.uk. 2024年12月11日閲覧。
- ^ “Stradey to stage Gravell funeral” (英語). (2007年11月5日) 2024年12月11日閲覧。