ウィルキンス棚氷
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ウィルキンス棚氷(ウィルキンスたなごおり)は、南極大陸に存在する棚氷の一つ。南極半島からシャルコー島、ラタディー島を結ぶ南氷洋上(ウィルキンス海峡)に張り出している。
棚氷は、南極条約の適用範囲内に位置するが、複数の国が領有権を主張している。詳細は、南極における領有権主張の一覧を参照のこと。
概要
[編集]名前は1929年、オーストラリアの極地探検家、ヒューバート・ウィルキンスが上空飛行により初めて確認したことに由来。約1万3,000平方キロメートルに及ぶ巨大な棚氷である。1990年代から棚氷の崩壊が進み、衛星写真により縮小の傾向が強まっていることが知られていたが、2008年、400平方キロメートル以上が複数回にわたり崩壊していたことが観測。氷山(群)として流出するのではないかと懸念された[1]。棚氷の変化は、気候変動による影響によるものではないかとして、各国の研究機関が地球観測衛星を利用して観測を行っている。
出典
[編集]- ^ “南極ウィルキンス棚氷、温暖化で大規模崩壊が進む”. AFPBB News (フランス通信社). (2008年3月29日) 2012年5月12日閲覧。