ウィリアム・ラウザー (第3代準男爵)
第3代準男爵サー・ウィリアム・ラウザー(英語: Sir William Lowther, 3rd Baronet、1727年ごろ – 1756年4月15日)は、グレートブリテン王国の政治家。1755年から1756年まで短期間庶民院議員を務めた[1]。
生涯
[編集]第2代準男爵サー・トマス・ラウザーと妻エリザベス(Elizabeth、旧姓キャヴェンディッシュ(Cavendish)、1747年11月7日没、第2代デヴォンシャー公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュの娘)の息子として[2]、1727年ごろに生まれた[1]。1745年3月23日に父が死去すると、準男爵位を継承した[2]。同年7月2日、ケンブリッジ大学クレア・カレッジに入学した[3]。
1755年1月2日に遠戚にあたる第4代準男爵サー・ジェームズ・ラウザーからホワイトヘイヴンの地所を継承[1][4]、さらにジェームズの死に伴いカンバーランド選挙区で行われた補欠選挙に出馬して当選した[5]。
1756年4月15日に生涯未婚のまま死去した[1]。後継者がおらず準男爵位は廃絶した[2]。遺産のうち、ランカシャーのホルカー・ホールは母の兄の息子にあたるジョージ・キャヴェンディッシュ卿が継承、1794年にジョージが生涯未婚のまま死去すると母の実家であるデヴォンシャー公爵家が継承した[2]。マースク・ホールは遺言状に基づきエドワード・ウィルソン、ジョージ・ウィルソン、トマス・ウィルソン、ダニエル・ウィルソン(4人は兄弟だった)が継承した後、1762年にトマス・ダンダス(後の初代ダンダス男爵)が購入した[6]。ホワイトヘイヴンの地所は遠戚にあたる第5代準男爵サー・ジェームズ・ラウザーが継承した[1][4]。ホレス・ウォルポールによれば、ウィリアム・ラウザーは気前のいい人であり、遺言状で友人13人の1,500ポンドずつ贈与したという[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f Namier, Sir Lewis (1964). "LOWTHER, Sir William, 3rd Bt. (c.1727-56), of Marske, Yorks. and Holker, Lancs.". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月2日閲覧。
- ^ a b c d Cokayne, George Edward, ed. (1904). The Complete Baronetage (1665–1707) (英語). Vol. 4. Exeter: William Pollard & Co. p. 171.
- ^ "Lowther, William, Sir, Bart. (LWTR745W)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.
- ^ a b Beckett, J. V. (1980). "The Disinheritance of Sir Christopher Lowther in 1701" (PDF). Transactions of the Cumberland and Westmorland Antiquarian and Archaeological Society (英語). 80: 134.
- ^ Brooke, John (1964). "Cumberland". In Namier, Sir Lewis; Brooke, John (eds.). The House of Commons 1754-1790 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年6月2日閲覧。
- ^ Page, William, ed. (1923). "Parishes: Marske". A History of the County of York North Riding (英語). Vol. 2. London: Victoria County History. pp. 399–405. British History Onlineより。
外部リンク
[編集]グレートブリテン議会 | ||
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先代 サー・ジェームズ・ラウザー準男爵 サー・ジョン・ペニントン準男爵 |
庶民院議員(カンバーランド選挙区選出) 1755年 – 1756年 同職:サー・ジョン・ペニントン準男爵 |
次代 サー・ウィリアム・フレミング準男爵 サー・ジョン・ペニントン準男爵 |
名誉職 | ||
空位 最後の在位者 ロンズデール子爵
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ウェストモーランド統監 1753年 – 1756年 |
次代 サー・ジョン・ペニントン準男爵 |
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先代 トマス・ラウザー |
(マースクの)準男爵 1745年 – 1756年 |
廃絶 |