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ウィリアム・グリードウ=ニューコメン (初代準男爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィリアムと息子トマス。ベンジャミン・ウィルソン画、1770年代。

初代準男爵サーウィリアム・グリードウ=ニューコメン英語: Sir William Gleadowe-Newcomen, 1st Baronet、出生名ウィリアム・グリードウWilliam Gleadowe)、1740年? – 1807年8月21日)は、アイルランド王国出身の銀行家、政治家。1790年から1800年までアイルランド庶民院議員を、1801年から1802年まで連合王国庶民院議員を務めた[1]

生涯

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銀行家トマス・グリードウ(Thomas Gleadowe)と妻テリーザ(旧姓ワークマン)の息子として生まれた[2]。父と同じく銀行家になり、父の銀行英語版の共同経営者を務めた[2]

1772年の結婚とともにロングフォード県での不動産を手に入れ[1]、1781年11月16日に準男爵に叙された[2][3]

1790年1月から1800年までロングフォード県選挙区英語版の代表としてアイルランド庶民院議員を務め、1797年アイルランド総選挙ではセント・ジョンスタウン選挙区英語版でも当選した[4]。議会では1793年時点で野党に属したものの、のちに与党に回ったうえ1800年合同法を支持したことで多くの褒賞を与えられた[1]。具体的にはロングフォード県選挙区における政府の後援、政府への負債の軽減[1]、1800年7月に妻に与えられた男爵位があった[2]

1801年に連合王国議会が発足したときもロングフォード県選挙区の議員として続投、議会で政府を支持したのち1802年イギリス総選挙で議席を息子に譲って退任した[1][5]。これにより政府は子爵への昇叙に同意[1]、グリードウ=ニューコメンの妻は1803年2月に子爵に叙された[2]

1807年8月21日にダブリン近郊のキレスター英語版で死去、息子トマス英語版が準男爵位を継承した[2]

家族

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妻シャーロットと娘ジェーン、テリーザ、シャーロット。トマス・ヒッキー英語版画、1770年代。

1772年10月17日にシャーロット・ニューコメン(1747年ごろ – 1817年5月16日、チャールズ・ニューコメン英語版の娘)と結婚[6][1]、1男4女をもうけた[7]。妻は裕福な相続人であり、ロングフォード県に年収7,000ポンド相当の不動産があった[1]。結婚とともに妻の旧姓ニューコメンを自身の姓に加えた[2]

  • トマス英語版(1776年9月18日 – 1825年1月15日) - 第2代準男爵、第2代ニューコメン子爵[6]
  • ジェーン(1847年1月9日没) - 1818年3月9日、チャールズ・ゴードン・アシュリー(Charles Gordon Ashley)と結婚[7]
  • テリーザ(1840年没) - 1796年9月2日、第2代準男爵サー・チャールズ・ターナー(1773年1月28日 – 1810年2月19日)と結婚、子供なし。1812年7月21日、ヘンリー・ヴァンシッタート(Henry Vansittart、1784年7月10日 – 1848年4月22日)と再婚、1女テリーザをもうけた[8]
  • シャーロット(1840年6月26日没[7]
  • キャサリン - 1818年9月21日、チャールズ・ニューコメン(Charles Newcomen)と結婚[7]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h Aspinall, Arthur (1986). "GLEADOWE NEWCOMEN, Sir William, 1st Bt. (?1740-1807), of Killester, co. Dublin.". In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年11月14日閲覧
  2. ^ a b c d e f g Cokayne, George Edward, ed. (1900). The Complete Baronetage (1707–1800) (英語). Vol. 5. Exeter: William Pollard & Co. p. 402.
  3. ^ "No. 12231". The London Gazette (英語). 6 October 1781. p. 1.
  4. ^ "Biographies of Members of the Irish Parliament 1692-1800". Ulster Historical Foundation (英語). 2023年11月14日閲覧
  5. ^ Jupp, P. J. (1986). "Co. Longford". In Thorne, R. G. (ed.). The House of Commons 1790-1820 (英語). The History of Parliament Trust. 2023年11月14日閲覧
  6. ^ a b Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1936). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Moels to Nuneham) (英語). Vol. 9 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 537–538.
  7. ^ a b c d Lodge, Edmund, ed. (1872). The Peerage of the British Empire as at Present Existing (英語) (41st ed.). London: Hurst and Blackett. pp. 615–616.
  8. ^ Cokayne, George Edward, ed. (1900). The Complete Baronetage (1707–1800) (英語). Vol. 5. Exeter: William Pollard & Co. p. 218.
アイルランド議会
先代
ヘンリー・ゴア
ローレンス・パーソンズ
庶民院議員(ロングフォード県選挙区英語版選出)
1790年 – 1800年
同職:ローレンス・パーソンズ 1790年 – 1793年
カレブ・バーンズ・ハーマン英語版 1793年 – 1796年
サー・トマス・フェザーストン準男爵英語版 1796年 – 1800年
次代
連合王国議会
先代
ジョージ・キャヴェンディッシュ閣下英語版
ジョン・テイラー
庶民院議員(セント・ジョンスタウン選挙区英語版選出)
1797年
同職:フランシス・ハーディー英語版
次代
リチャード・ラヴェル・エッジワース英語版
ウィリアム・ムーア閣下英語版
グレートブリテンおよびアイルランド連合王国議会
先代
グレートブリテン議会
庶民院議員(ロングフォード県選挙区英語版選出)
1801年1802年
同職:サー・トマス・フェザーストン準男爵英語版
次代
トマス・グリードウ=ニューコメン閣下英語版
サー・トマス・フェザーストン準男爵英語版
アイルランドの準男爵
爵位創設 (キャリックグラスの)準男爵
1781年 – 1807年
次代
トマス・グリードウ=ニューコメン英語版