ウィラード・ハーリ
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2013年7月) |
ウィラード・ハーリ(Willard F. Harley, Jr.)は、アメリカの心理学者、結婚カウンセラーである。Marriage Builders を主宰し、カップルが互いの愛を深めるためのカウンセリングを行っている。
ハーリの主張
[編集]ハーリの主張は次の通りである。
(1)相手から愛を得るには、相手が心から求めているものを与える必要がある。[1]
相手が心から求めるものは、男女により大きく異なっている。人により独特であるので、相互に確認する必要がある。平均的な人では次の順で重要である。
- 男性の場合
- 性的欲求を満たして欲しい。
- 遊び仲間になって欲しい。
- 魅力的でいて欲しい。
- 尊敬、賞賛をして欲しい。
- 家事をして欲しい。
- 女性の場合
- 愛情を与えて欲しい。
- 会話により心を通じて欲しい。
- 誠実でいて欲しい。
- 経済的に安心させて欲しい。
- 家族の時間をとって欲しい。
(2)愛を破壊するものを止める。[2]
- 主なものは次の6つである。
- 身勝手な要求
- 相手への手厳しい評価
- 怒りの爆発
- 気にさわる習慣
- 自分勝手な行動
- 不正直
相手に言うことを聞かせようとして力で脅かしたりすれば、愛情の関係は破壊される。
(3)心からの合意がなければ、何もしない。[3]
一応の合意ではなく、心からの合意が必要である。この原則を守ることにより、愛を破壊するものを避けることができる。
(4)2人だけの時間が必要である。[4]
相手の考えを理解し、自分の考えを伝えた上で、心からの同意を得ようとすれば、週に15時間は必要である。その時間には、(起きている)子どもといる時間を含めず、夫婦でテレビを見る時間も含めない。
(5)徹底した正直さが必要である。[5]
過去の出来事、現在の感情、未来の計画などについて、完全な正直さを必要とする。不正直さは関係を破壊するが、正直さは関係を破壊することはない。良い感情だけでなく、不快な感情についても伝える。また、力による脅しなど、愛を破壊するものを伝えてはいけない。
(6)相手の利己心(受け取ろうとする心)と利他心(与えようとする心)のうち、特に利己心を満たす必要がある。[6]
また、自分の利己心を満たす必要がある。
(7)意見の不一致があるときには、効果的な交渉が必要である。[7]
交渉は、安全で快適なものでなければならない。相手の立場に敬意を払い、それぞれの立場から見た対立点が何であるかを明らかにする。相手の利己心が求める内容を考慮した解決案が必要である。双方による心からの同意が得られるようにする。
略歴
[編集]カリフォルニア大学サンタバーバラ校にて心理学博士号を取得した。大学で心理学を教えるかたわら臨床心理学者として活躍した。現在は、心理セラピストとして、講演会、セミナー、ラジオ、テレビで活動している。結婚後44年の妻ジョイスと共にミネソタのWhite Bear Lakeに在住している。子ども2人、孫4人あり。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- His needs Her needs ISBN 1854242741 邦訳あり。パートナーと気持ちが100%通う10の法則 ISBN 978-4837974079