イーチニャ
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イーチニャ(ウクライナ語: І́чня)、イチニャー(Ічня́;意訳:「水飲み場」)は、ウクライナのチェルニーヒウ州イーチニャ地区にある都市。イチェーニカ川河岸に位置する。面積は約16.16km²(2005年)。人口は16,400人(2006年)。
歴史
[編集]イーチニャという市名はテュルク語の「水飲み場」に由来する。14世紀に集落として創建された。16世紀半ばに町となった。1590年からコスチャンティーン・ヴィシュネヴェーツィクィイ公の支配下に置かれた。1648年、フメリニツキーの乱の時、イーチニャ町人は公に反旗を翻し、コサック反乱軍に味方した。
1648年から1649年までのイーチニャはコサック国家イーチニャ連隊の連隊庁所在地であった。その後、プルィルークィ連隊イーチニャ百人隊の百人隊庁所在地となった。
18世紀にイーチニャは裕福なコサックであったハラハン家によって支配された。18世紀末から19世紀にかけて、ハラハン家の資金によって4つの教会、4つの学校、2つの酒造工場、布工場、煉瓦工場、硝酸塩工場、郵便局、図書館、病院が建てられた。
1957年に市制施行によりイーチニャ町はイーチニャ市となった。
経済
[編集]- イーチニャの経済基盤は農業と食料産業である。酒造工場、食材加工工場、バター造作所、脱脂粉乳製造工場などがある。
文化財
[編集]ソ連時代に、復活聖堂以外の教会は共産党によって著しい被害をうけた。
参考文献
[編集]- 伊東孝之, 井内敏夫, 中井和夫編 『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 (世界各国史; 20)-東京: 山川出版社, 1998年. ISBN 9784634415003
- ISBN 4121016556 黒川祐次著 『物語ウクライナの歴史 : ヨーロッパ最後の大国』 (中公新書; 1655)-東京 : 中央公論新社, 2002年.