イーストコースト・グリーンウェイ
イーストコースト・グリーンウェイ(East Coast Greenway、略称ECG)はアメリカ合衆国の東海岸を南北に縦断する、自転車、トレッキングなどのための道路網プロジェクト。メイン州カレスからフロリダ州キーウェストまで、都市間を繋ぎながら、約3,000マイル(4,828km)に亘る小道であり、距離や概念としては、ヨーロッパを縦断するユーロヴェロと一部類似したプロジェクトである。
ECGプロジェクトは1991年に開始され、2010年までに完了を目指している。アメリカン・タバコ・トレイルはこのECGの一区間を構成する「レイル・トゥ・トレイル(鉄道の廃線区間をコースにしたトレイル)」プロジェクトの一例である。プロジェクトはそれぞれの地方自治体や民間団体が推進し、全体計画はNPOである「イーストコースト・グリーンウェイ・アライアンス(ECGA)」が推進する。
歴史
[編集]1991年に長距離サイクリング愛好家のグループがニューヨークに集合し、既存や計画中のグリーンウェイを相互接続し、大西洋岸沿いを一つの幹線ルートとして形成するため、NPO「イーストコースト・グリーンウェイ・アライアンス(ECGA)」を設立。
1992年夏には、ECGAがボストン、ニューヨーク、バーモント、ワシントンD.C.からの9人の自転車愛好家たちで30日間の「冒険的」自転車旅行を実施。
1999年6月には、ホワイトハウスが選定した「ナショナル・ミレニアム・トレイル」16ルートの一つに選ばれる。
2000年2月から6月にかけて、フロリダ州キーウェストの海水の瓶をECGを通って東海岸沿いを北上しカナダまで届けるというイベント「ECGウェーブ・リレー」開催。「ナショナル・ミレニアム・トレイル」の選定を記念するとともに、人力の交通手段を見直すため、全行程、人力の交通手段によって運送された。
ルート
[編集]幹線ルートは下記の州を接続している。
- メイン州
- ニューハンプシャー州
- マサチューセッツ州
- ロードアイランド州
- コネティカット州
- ニューヨーク州
- ニュージャージー州
- ペンシルベニア州
- デラウェア州
- メリーランド州
- ワシントンD.C.
- バージニア州
- ノースカロライナ州
- サウスカロライナ州
- ジョージア州
- フロリダ州