イン・ザ・シティ
「イン・ザ・シティ」 | ||||||||
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ザ・ジャム の シングル | ||||||||
初出アルバム『イン・ザ・シティ』 | ||||||||
B面 | テイキング・マイ・ラヴ | |||||||
リリース | ||||||||
ジャンル | ロック | |||||||
作詞・作曲 | ポール・ウェラー | |||||||
プロデュース |
ヴィック・スミス クリス・パリー | |||||||
ザ・ジャム シングル 年表 | ||||||||
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「イン・ザ・シティ」 (In the City) は、イギリスのロックバンド、ザ・ジャムのデビューシングルである。
概要
[編集]同名アルバム『イン・ザ・シティ』からのシングルカットとして、1977年4月29日にリリースされ、6月に全英シングルチャートの40位に到達した[1]。この曲以降18曲連続でシングルトップ40に入った、始まりの曲である。
この小さなヒットでザ・ジャムは全英への顔見せを果たした。またこの曲はザ・ジャム初期曲の根幹をなすポール・ウェラーの若者賛歌 —イギリスの若者のモッズ祭り— である。 これらの曲はモッズリバイバルへの触媒となった。
音楽的には、この曲は初期ザ・フーの影響を受けたモッズ/パンク(エネルギーと姿勢はパンク世代にアップデートされているが)で、ファーストアルバムの脈となっている。「イン・ザ・シティ」はコード進行と詞の内容をザ・フーのあまり知られていない同名曲(1966年の「アイム・ア・ボーイ」のB面曲。その後CDで再発売された『ア・クイック・ワン』にもボーナストラックで収録)から借りている。この曲のイントロの駆け降りるベースラインは、数か月後にリリースされたセックス・ピストルズの「さらばベルリンの陽」(Holidays In The Sun) に似ている。
歌詞は、ウェラーが「ヤング・イデア」と呼んだ大都市の若者への称賛であり、これはウェラーのパンクムーブメントへの楽天主義を反映している。 また "police brutality" からの引用「街には多くの制服を来た男がいる/彼らに人を殺す権利を持たないことを望む」も含まれる。
このシングルは3度のトップ40を獲得した唯一のシングルである(僅かなところで4度にはならなかった)[2]。
「ゴーイング・アンダーグラウンド」が1980年にバンドとして初めての1位となった後、ポリドールはそれまでの9枚のシングルをすべて再発売した。これらは再発売としては上々の売り上げとなったが、「イン・ザ・シティ」だけは2度目の40位に達した[2]。
バンド解散後の1982年末、ポリドールは再度それまでの全シングルを再発売。4タイトルが40位に入ったが、「イン・ザ・シティ」は40位に僅かに届かない47位までであった[2]。
2002年、ポリドールレコードはザ・ジャム結成25周年記念としてデビューシングルを、当時のままの7インチシングル盤、75ペンスで再発売。この限定版はあっと言う間に売りきれ、再びトップ40に返り咲いた。最高位は36位までつけ、これはオリジナル盤および以前の2度の再発売盤を上回る[2]。