イノセンス・プロジェクト
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イノセンス・プロジェクト(Innocence Project)は、DNA鑑定によって冤罪証明を行う非営利活動機関。 アメリカ合衆国、日本、カナダ、英国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ(Wits Justice Project)[1]で行われている[2][3]
年表
[編集]- 1992年、アメリカ合衆国司法省とアメリカ合衆国上院との共同研究をもとに[4]、バリー・シェックとピーター・ニューフェルドによって、Benjamin N. Cardozo School of Law(イェシーバー大学)の活動として開始[5]。
- 2003年、非営利機関501(c)(3) となる。[6]
- 2007年、懲役45年を受けていたJames Calvin Tillman は18年の投獄の後、イノセンス・プロジェクトにより潔白証明
- 2009年12月、35年投獄されていたJames Bain はイノセンス・プロジェクトのDNA鑑定により潔白証明[7][8]
- 2010年6月、1986年から投獄されていたBarry Gibbsの潔白証明[9][10]
- 2010年9月、Kevin Keithはイノセンス・プロジェクトの証拠提示により減刑[11]
日本のイノセンス・プロジェクト
[編集]日本におけるイノセンス・プロジェクト(Innocence Project Japan(略称:IPJ))は、2016年4月、アメリカの活動を参考にして弁護士などの司法実務家,法学者,心理学者,情報科学者,一般市民などの有志により設立された[16]。
IPJにおいては、被告人・(元)受刑者・ご家族・支援者・(元)弁護人などから支援の申し込みを受け、DNA型鑑定などの科学鑑定により、「えん罪」であることを明らかにできるかどうかを検討し、構成メンバーの科学者や法学者への相談、弁護士の間での議論を経て、基準に合致していれば、支援決定を行うものとされている[17]。支援決定を受けた事件については、協力する科学者のネットワークを利用して、協力科学者に依頼をしたり、専門家を紹介したり、鑑定に関するアドバイスが行われ、事件によっては、構成メンバーの弁護士が再審請求等を行うこともあるという[17]。 なお、IPJは支援にあたって報酬を受け取らず、全て無償による支援が行われる[17]。
実際にIPJが関与し、無罪判決を得た事件としては湖東記念病院事件や大阪AHT事件があり、現在は今西事件などが支援事件とされている[18]。
関連項目
[編集]- List of miscarriage of justice cases
- The Justice Project (Australia)
- Medill Innocence Project, Illinois
- Anthony Porter, メディル・イノセンス・プロジェクト(Medill Innocence Project)により潔白証明
イノセンス・プロジェクトによる潔白証明
[編集]外部リンク
[編集]- innocenceproject.org
- The Innocence Network members page - a listing of Innocence Projects around the United States
- Innocent Network UK
- Times Online article about Innocence Projects in the UK
- Griffith College Dublin - Innocence Project in Ireland (アイルランド語: Tionscadal Neamhchiontachta na hÉireann)
- "On the Trail of the Innocent" by Michelle McDonagh, Irish Times, Tuesday, May 26, 2009.
- Forensic evidence and how to re-open a criminal case
- Innocence Project conference in London - November 2010
注釈
[編集]- ^ Gordin, Jeremy (2009年8月). “The Justice Project”. Witwatersrand, SA: Wits Journalism Programme. 2011年1月4日閲覧。
- ^ “About Us”. Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
- ^ “Mission Statement”. Innocence Network. 2006年12月12日閲覧。
- ^ “Facts about Wrongful Convictions >>Mistaken Eyewitness Identifications”. Mid-Atlantic Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
- ^ “朝日新聞グローブ (GLOBE)|The Author―著者の窓辺 バリー・シェック”. 朝日新聞グローブ. 2009年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月5日閲覧。
- ^ “Frequently Asked Questions”. Innocence Project. 2008年1月19日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ “US man freed by DNA evidence after 35 years in prison”. BBC News. (2009年12月18日) 2009年12月19日閲覧。
- ^ “Man exonerated, freed from prison after 35 years”, CNN, (December 17, 2009) December 22, 2009閲覧。
- ^ Marzulli, John. “Barry Gibbs, man framed by 'mafia cop,' gets $9.9M settlement for 18-year prison sentence”. New York Daily News. July 6, 2010閲覧。
- ^ JOYCE PURNICK, "METRO MATTERS; 19 Years Late, Freedom Has A Bitter Taste", New York Times, 3 Oct 2005, accessed 14 Aug 2010
- ^ "An Innocent Man on Ohio's Death Row" http://www.kevinkeith.org/, KevinKeith org, 2010-09-05
- ^ Driehaus, Bob (2010年9月2日). “Ohio’s Governor Spares Life of a Death Row Inmate”. New York Times (New York): p. A13
- ^ 'Death and Destruction" http://www.criminalbrief.com/?p=13637, Criminal Brief
- ^ Welsh-Huggins, Andrew (2010年9月3日). “Kevin Keith: Clemency overrides unanimous parole board decision”. Mansfield News Journal (Mansfield, Ohio)
- ^ “Case Profiles”. Innocence Project. 2006年12月12日閲覧。
- ^ “日本版「イノセンス・プロジェクト」始動、えん罪事件の弁護人がDNA鑑定めぐり議論”. www.ipjapan.org. 2022年8月17日閲覧。
- ^ a b c “イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site”. イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site. 2022年8月17日閲覧。
- ^ “支援の実績”. イノセンス・プロジェクト・ジャパン Official web site. 2022年8月17日閲覧。