イテウォン殺人事件
イテウォン殺人事件 | |
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이태원 살인사건 (梨泰院殺人事件) | |
監督 | ホン・ギソン |
脚本 | イ・ソン |
出演者 |
チョン・ジニョン チャン・グンソク シン・スンファン |
音楽 | シン・ドンイル |
撮影 | オ・ジョンオク |
公開 |
2009年9月9日 2010年9月8日 |
上映時間 | 99分 |
製作国 | 韓国 |
言語 | 朝鮮語 |
製作費 | 15億ウォン |
イテウォン殺人事件 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 이태원 살인사건 |
発音: | イテウォン サリンサッコン |
英題: | The Case of Itaewon Homicide |
『イテウォン殺人事件』(イテウォンさつじんじけん、原題:이태원 살인사건<梨泰院殺人事件>)は2009年の韓国映画。 英題は『The Case of Itaewon Homicide』。
ホン・ギソン監督の作品。韓国での観客動員は50万人。
概要
[編集]1997年4月3日、梨泰院(イテウォン)のハンバーガーショップで実際に起った殺人事件を、事件に関係した人物たちの証言[1]と資料調査、検証を行って映画化した。人物、構成、描写は架空。
あらすじ
[編集]男子大学生がハンバーガー店のトイレで、首を7回、胸を2回刺されて死亡する。
容疑者は、CID(アメリカ陸軍犯罪捜査司令部) が身柄を確保したピアソンと、父親に付き添われて出頭したアレックス。検察の取り調べに対して、ピアソンはアレックスが、アレックスはピアソンが男を殺したと供述する。
アレックスの曖昧な供述に対し、ピアソンの供述は具体的で信憑性が高い。ピアソンにも疑わしい点があるが、検察はCIDの結論を覆し、アレックスを殺人罪で起訴し、ピアソンを凶器の所持および証拠隠滅罪で起訴する。
裁判が始まり、アレックスの証言に矛盾が見つかる。さらに、アレックスから男の首を刺したと聞いた友人が証言台に立つ。そうして、アレックスに無期懲役刑が下され、ピアソンには1年から1年半の懲役刑が下される。しかし、上告したアレックスは証拠不十分で無罪判決を受け、ピアソンもまた恩赦により釈放される。犯人不在のまま事件の裁判は結審する。
登場人物
[編集]- パク・デシク検事 - チョン・ジニョン
- ロバート・J・ピアスン- チャン・グンソク
- メキシコ系アメリカ米兵士の父親と韓国人のハーフ。18歳。
- アレックス・ターナー・チョン - シン・スンファン
- 韓国系アメリカ人。17歳。
- キム・ジョンシク弁護士 - オ・グァンロク
- アレックスの父 - コ・チャンソク
吹き替え
[編集]- パク・デシク検事:矢崎文也
- ピアソン:藤本隆行
- アレックス:間宮康弘
- アレックスの父親:岡哲也
- キム弁護士:魚建
- その他の声の吹き替え:中田隼人/志村貴博/小柳基/永木貴依子/林りんこ/小田悟/里卓哉/栗田かおり/松平真之介/大羽武士/向井修
スタッフ
[編集]- 監督:ホン・ギソン
- 脚本:イ・ソン
- 撮影:オ・ジョンオク
- 音楽:シン・ドンイル
- 照明:カン・ソンフン
DVDリリース
[編集]- イテウォン殺人事件 発売元:カルチュア・パブリッシャーズ (2010年5月28日)
備考
[編集]実際の事件の裁判後、遺族は国家を相手に損害賠償を請求した。
この映画をきっかけに、イテウォン殺人事件は12年ぶりに捜査が再開された[2]。2011年には韓国から犯罪人引き渡し要請を受けた米捜査機関により、被疑者が米国内で逮捕され[3]、韓国に送還され、被疑者は検察に起訴されて被告人となり、2016年1月29日、ソウル中央地裁に懲役20年を言い渡された[4]。