イソマグロ
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(イソマグロ属から転送)
イソマグロ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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イソマグロ Gymnosarda unicolor
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Gymnosarda unicolor (Rüppell, 1836) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Dogtooth tuna |
イソマグロ(磯鮪、学名 Gymnosarda unicolor) は、スズキ目・サバ科に分類される魚の一種。インド太平洋の熱帯域に広く分布する大型肉食魚で、釣りの対象として人気がある。地方名としてイソンボ、タカキン(奄美)、トカキン(沖縄、奄美)などがある。
「マグロ」とつくが、本種は1種のみでイソマグロ属 Gymnosarda を構成し、マグロとは属が異なる。
特徴
[編集]成魚は全長1mほどだが、2mに達するものもいる。いわゆるマグロ類よりも下顎が厚くがっしりしており、顎には鋭い歯が並ぶ。また、体型も前後に細長い。鱗は目の後ろ、胸鰭から側線周辺にしかない。また、側線は体の後半部で波打つ。体色は背側がくすんだ藍色、腹側が銀白色をしている。近縁のハガツオとは背中に縦線模様がない点で区別できる。
分布
[編集]南日本からポリネシア、オーストラリア北岸、紅海、アフリカ東岸まで、インド洋と西太平洋の熱帯域に広く分布する。和名通り外洋に面した沿岸部や島嶼の周辺に多く、日本でも伊豆・小笠原諸島や南西諸島に多い。
数十尾ほどの小さな群れを作り、岩礁やサンゴ礁の斜面周辺を遊泳する。食性は肉食性で、同様の環境を好むムロアジやタカサゴなどの魚やイカを捕食する。
利用
[編集]海岸近くに生息する大型魚で引きも激しいため、釣りの対象として人気がある。スクーバダイビングでの観察対象となることもある。ルアーやトローリングでも釣れる。
一本釣りや延縄漁、沖永良部島では追い込み漁で漁獲されるが、脂肪が少なくさっぱりとした味である。焼き魚や唐揚げなどで食べられるが、大型個体はシガテラ中毒の可能性もあり注意を要する。
参考文献
[編集]- Fishbase - Gymnosarda unicolor(英語)
- 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』(サバ科執筆者 : 中村泉)ISBN 4-635-09027-2
- 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
- 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
- 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 福所邦彦、藤田矢郎:対馬で漁獲されたイソマグロ幼魚,魚類学雑誌 Vol.19 (1972) No.1 P32-33 JOI:JST.Journalarchive/jji1950/19.32