イシュワラ・プラニダーナ
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Īśvarapraṇidhāna「イーシュヴァラ(主)への献身」[1]は、ヒンドゥー教とヨガ哲学における 5 つのニヤマの 1 つ。イーシュワラプラニダーナ、イーシュヴァラ・プラニダーナともいう[2]。
語源と意味
[編集]イシュワラ・プラニダーナ(īśvarapraṇidhāna)はサンスクリット語で、「イーシュヴァラ(īśvara, ईश्वर)」と「プラニダーナ(praṇidhāna, प्रणिधान)」の2つの語から構成されている。イーシュヴァラは「所有者または支配者」を意味する。後のサンスクリット語の宗教文献では、神、ブラフマー、真の自己、または不変の現実を指す[3]。プラニダーナには「触る、固定する、接触させる、注目(する)、瞑想、欲求、祈り」などの様々な意味がある[4]。 パタンジャリの八支則に基づく宗教的翻訳においては、イーシュヴァラ・プラニダーナとは、ヨーガ・スートラで「障害とカルマに縛られない特別な人(プルシャ)であり、最初の教師(en:Guru–shishya tradition)」と定義されているイーシュヴァラ(主)に、自らの行為を捧げることを意味する。一方で、非宗教的な意味合いとしては、「受容する心」「教訓を受け入れる姿勢」「期待をコントロールし緩和すること」「冒険心や挑戦する気持ち」などを指す。
脚注
[編集]- ^ N Tummers (2009), Teaching Yoga for Life, ISBN 978-0736070164, page 16-17
- ^ Āgāśe, K. S. (1904). Pātañjalayogasūtrāṇi. Puṇe: Ānandāśrama. p. 102
- ^ “Sanskrit-English Dictionary”. Monier Williams Sanskrit-English Dictionary. 8 April 2015閲覧。
- ^ “Sanskrit-English Dictionary”. Monier Williams Sanskrit-English Dictionary. 8 April 2015閲覧。