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イオナ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イオナ島

オホーツク海上の位置
所在地 ロシアの旗 ロシアハバロフスク地方
所在海域 オホーツク海
座標 北緯56度24分35秒 東経143度22分22秒 / 北緯56.40972度 東経143.37278度 / 56.40972; 143.37278座標: 北緯56度24分35秒 東経143度22分22秒 / 北緯56.40972度 東経143.37278度 / 56.40972; 143.37278
最高標高 約300 m
プロジェクト 地形
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イオナ島 (イオナとう、ロシア語: Остров Ионы、イオニ島、イオニー島、イオーナ島)、旧称聖イオナ英語版[1]は、オホーツク海に浮かぶ小島である。

地理

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イオナ島は、樺太北端のエリザベス岬から北へ250km、ロシア本土のエンカ岬(Мыс Энкан)から南東へ230kmのオホーツク海上に位置し、同海で唯一の孤島である。オホーツク海の他の島嶼はすべて、沿海部に位置するか千島列島に属する[2][3]。島は長さが約1,600m、幅が約850mで、高さが約300mの断に囲まれ、おおよそ円錐形の外観を呈する。

行政上は、ロシア連邦ハバロフスク地方に属する[4]

島には自動気象観測所英語版(AWS)が設置されており、年1回バッテリー交換の要員が島を訪れる。また、島には1970年代に建てられた建造者不詳の空家が1軒ある[5]

歴史

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1849年には、捕鯨船が到達していた[6]。1852年~1866年の間、島はホッキョククジラを獲りに訪れる捕鯨船の給水基地として利用された。1855年初頭、米国フェアヘイブン英語版のパシフィック号のモーゼス・スネル(Moses Snell)船長 は、45隻もの僚船がマストヘッドから見えたと報告している[7]。捕鯨船団は通常5月下旬~6月上旬までに島の周辺に到着し[8] 、同海域で数週間操業したのち、流氷が後退するにつれ南や西へ移動した。中には島に上陸し、岩がちな海岸に生息する海鳥鰭脚類を狩猟するものもあった[9] 。

1855年6月の第1週、米国コールドスプリング英語版のエドガー号が同島で難破した。船員は全員助かった[10]。周囲の船は、難破船が1,600バレル以上積んでいたとされる油の回収を図って小舟を差し向けたり、沖を漂う難破船の浮き荷を見つけ次第拾い上げるなどした[11]

自然

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島と周辺海域の80,000haは天然保護区域に指定されている[12]。遠洋の孤島である同島は、鳥類の一大コロニーである[13]と同時に、岩場がトドの繁殖地となっている[14][15][16]

文化

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2005年、ロシア語作家アナトリー・キムロシア語版は、著書"метароман""Остров Ионы"の中で、真の自由と不滅を追い求めてイオナ島を目指す人々を描いた[17]

脚注

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  1. ^ Okhotskoe more - Former name
  2. ^ Geographic Location
  3. ^ Geographical data
  4. ^ Encyclopædia Britannica
  5. ^ «2006 — Обследование лежбищ сивучей на о. Ионы, Охотское море.» — RFE-MMR Program — Охотское море, обследование лежбищ сивучей на о. Ионы
  6. ^ Shepherdess, of Mystic, August 8, 1849, Nicholson Whaling Collection (NWC).
  7. ^ Pacific, of Fairhaven, June 3, 1855, NWC; Cicero, of New Bedford, June 18, 1861, Kendall Whaling Museum (KWM); Josephine, of New Bedford, May 3–7, 1864, May 18–23, 1865, May 18–20, 1866, KWM.
  8. ^ Daniel Wood, of New Bedford, May 19, 1855, May 30, 1854; Covington, of Warren, May 29, 1855, June 6, 1854; Charles Phelps, of Stonington, June 8, 1852, NWC.
  9. ^ William Wirt, of New Bedford, June 10, 1854; Louisa, of New Bedford, May 26, 1858, NWC; Cicero, of New Bedford, June 19, 1861, KWM.
  10. ^ Lexington, of Nantucket, June 7, 1855, G. W. Blunt White Library; Mary, of Edgartown, June 14, 1855, NWC.
  11. ^ Daniel Wood, June 11, 1855; Mary, June 14, 1855; Pacific, June 14, 1855; William Wirt, June 18, 1855, NWC.
  12. ^ Остров Ионы с прилегающей водной территорией Хабаровский край RussiaOutdoors — Путешествия по России
  13. ^ «2006 — Обследование лежбищ сивучей на о. Ионы, Охотское море.» — RFE-MMR Program — Охотское море, обследование лежбищ сивучей на о. Ионы
  14. ^ «2006 — Обследование лежбищ сивучей на о. Ионы, Охотское море.» — RFE-MMR Program — Охотское море, обследование лежбищ сивучей на о. Ионы
  15. ^ Sea lions
  16. ^ Northern Sea Lion Distribution and Abundance: 1956-80
  17. ^ Ким А. А. (2002). Остров Ионы. Современная проза (6000 экз ed.). М.: Центрполиграф. ISBN 5-227-01602-X