イエス小池
イエス小池(イエスこいけ、1955年9月25日 - )は、日本の元漫画家アシスタント・エッセイスト。東京都世田谷区出身。42年間漫画に関わっていた。本名:小池久陽(ひさあき)。
来歴
[編集]1955年9月、東京都世田谷区上馬(出生届は渋谷区)に生まれる。学歴に「1967年東京都駒沢小学校卒」などと自称しているが、本当は1973年攻玉社高校(東京品川区)卒で、帝京大学を半年で除籍(授業料滞納)になっている。中学2年で新聞配達、中学3年で映画館のチケット係、高校時代はビル掃除、冷凍食品工場など、漫画家アシスタントになるまで10数種のアルバイトを経験。
1973年、18歳の時に怪奇漫画家さがみゆきに師事し[1]、1974年、19歳の時に漫画家アシスタントとしての活動を始める。以降、1976年に「沈黙の艦隊」を発表する12年前のかわぐちかいじ、1977年に村野守美のアシスタントを経て、1978年、23歳の時に「浮浪雲」のジョージ秋山のアシスタントを務め、以降、40年近くに渡り秋山の下でアシスタントを続けていた。
1987年にヤングジャンプ青年漫画大賞準入選作「雨のドモ五郎」でデビューするも連載を依頼されることもなく、漫画家として独立できずにアシスタントをしていた。2008年4月、漫画家アシスタント生活の34年間をつづったブログが話題になり書籍化される。
2008年7月、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」へゲスト出演したことが契機となり、2009年4月から2016年3月まで宝塚造形芸術大学(現、宝塚大学)新宿キャンパスにて「マンガ背景美術」の非常勤講師となっていた。
2017年6月23日にジョージ秋山のアシスタントを退職し漫画家アシスタントを引退[2]。妻の生まれたタイのチェンマイに移住した[3]。
代表作
[編集]- 『雨のドモ五郎』(1987年、ヤングジャンプ)ヤングジャンプ青年漫画大賞準入選受賞
- 『死亡少年』(1987年、別冊ヤングジャンプ)ヤングジャンプ月例新人賞佳作賞受賞
- 『覇王の船』(1991年、月刊ベアーズクラブ)小林多喜二作「蟹工船」より。
- 『サイコホスピダー』(1996年、三一書房)安井健彦作「悪魔の精神病棟」より。書き下ろし単行本256p
- 『漫画家アシスタント物語』(2008年、マガジン・マガジン社)ブログの書籍化。漫画「雨のドモ五郎」収録。
- 『劇画 蟹工船 覇王の船』(2008年、宝島社)「覇王の船」(91年)が加筆訂正され完全版として出版。小説「蟹工船」も収録、全251p。
師匠
[編集]脚注
[編集]- ^ “イエス小池 | レトロマガジン”. retro-magazine.com. 2018年8月12日閲覧。
- ^ 漫画家アシスタント物語2017年6月29日
- ^ 漫画家アシスタント物語2018年2月16日
外部リンク
[編集]- WEB漫サイ - (2023年3月26日時点のアーカイブ - イエス小池の漫画作品の無料公開と漫画製作の技術等を解説していた。
- 漫画家アシスタント物語(公式ブログ) - イエス小池のエッセイブログ。漫画業界の裏側、40年間の漫画家アシスタント人生模様。
- 童話は甘いかしょっぱいか - イエス小池が編集管理する童話作家浜尾まさひろの自伝ブログ。
- レトロマガジン-漫画家さがみゆきのアシスタント時代を振り返った漫画家アシスタント物語番外編を掲載中。