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アームストロング・シドレー マンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バンバラ城のアームストロング&航空博物館のASM.3エンジン

マンバMamba )は、イギリスアームストロング・シドレー社が1940年代から1950年代にかけて製造した1,500 有効馬力 (effective horsepower、1,100 kW)を発生するターボプロップエンジンである。

設計と開発

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アポロ旅客機に搭載されたマンバとプロペラ

マンバは、10段軸流式圧縮機、6個の燃焼室と2段タービンを持つ小型エンジン[1]である。プロペラスピナーの中には遊星歯車式減速ギアが内蔵されており、エンジンの始動にはカートリッジが使用された。社内での呼称はASM(Armstrong Siddeley Mamba)といい、ASM.3は1,475 ehp、ASM.6は1,770 ehpを発生した。

通常のターボプロップエンジンはジェット燃料を使用するが、マンバは通常のディーゼル燃料(軽油)も使用できる[2]

1948年に500時間のテストが実施され[1]、マンバはダグラス DC-3 ダコタに装着された最初のターボプロップエンジンになった。1949年にダコタ機のテストベッドはエンジンを2基共マンバに換装された。

派生型のダブル・マンバエンジンは英海軍フェアリー ガネット 対潜哨戒機に搭載された。このエンジンは実質的に2基のマンバを並列に配し、共通のギヤボックスを介して2重反転プロペラを駆動した。減速ギヤボックスを外したマンバのターボジェットエンジン版がアームストロング・シドレー アダーとして開発された[3]

派生型と搭載機

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展示中のエンジン

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アームストロング・シドレー マンバは、ウォリックシャーコヴェントリー空港にあるミッドランド航空博物館コスフォード空軍博物館に展示されている。

要目

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(ASM.3) Flight誌より[4]

  • タイプ:ターボプロップエンジン
  • 全長:2217.4 mm (87.3 in)
  • 直径:737 mm (29 in)
  • 乾燥重量:354 kg (780 lb)
  • 圧縮機:軸流式10段
  • 燃焼室:6 室
  • タービン:2段
  • 最大推力:4,610 kg (10,163 lb)
  • 最大推力:1,320 shp プラス 推力405 lb (1,475 eshp)
  • 最終圧縮比:5.35:1
  • 燃料賞比量:0.8 lb/時間/eshp
  • 推力重量比:1.9 eshp/lb

出典

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脚注

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  1. ^ a b Aero Engine Information”. RAF Museum. 2008年6月6日閲覧。
  2. ^ Taylor, John W.R. "Fairey Gannet". Combat Aircraft of the World from 1909 to the Present. New York: G.P. Putnam's Sons, 1969 (reprinted 1977). ISBN 0-425-03633-2, 978-0-425-03633-4.
  3. ^ Gunston 1989, p.20.
  4. ^ Flight Global Archive - 1954 www.flightglobal.com. Retrieved: 4 November 2008

参考文献

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  • Gunston, Bill. World Encyclopedia of Aero Engines. Cambridge, England. Patrick Stephens Limited, 1989. ISBN 1-85260-163-9

外部リンク

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