アーニー・シェーバース
2017年 | |
基本情報 | |
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本名 |
アーニー・ディー・シェーバー (Earnie Dee Shaver) |
通称 |
ザ・ブラック・デストロイヤー (The Black Destroyer、漆黒の破壊者) ジ・エイコーン (The Acorn、ドングリ) パンチャー・オブ・ザ・センチュリー (Puncher of the Century、世紀のパンチャー) |
階級 | ヘビー級 |
身長 | 183cm |
リーチ | 201cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1944年8月31日 |
出身地 |
アメリカ合衆国 アラバマ州ガーランド |
死没日 | 2022年9月1日(78歳没) |
死没地 |
アメリカ合衆国 バージニア州 |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 91 |
勝ち | 76 |
KO勝ち | 70 |
敗け | 14 |
引き分け | 1 |
獲得メダル | ||
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アメリカ合衆国 | ||
男子 ボクシング | ||
クリーブランド・ゴールデングローブ | ||
金 | 1968 クリーブランド | ヘビー級 |
全米選手権 | ||
金 | 1969 サンディエゴ | ヘビー級 |
アーニー・シェーバース(Earnie Shavers、1944年8月31日 - 2022年9月1日)は、アメリカ合衆国の元プロボクサー、牧師。アラバマ州ガーランド出身。現役時代のニックネームは「ザ・ブラック・デストロイヤー」(漆黒の破壊者)、あるいはモハメド・アリが命名した「ジ・エイコーン」(ドングリ)。また、ボクシング・メディアやファンからは敬愛を込めて「パンチャー・オブ・ザ・センチュリー」(世紀のパンチャー)と呼ばれる[1]。
多くのボクシング関係者やファンから「ボクシング史上最高のハードパンチャーの1人」「ヘビー級史上最高のハードパンチャー」と称される[2]。シェーバースと対戦したモハメド・アリやラリー・ホームズ等は、キャリアを通して最もパンチが強かった相手としてシェーバースを挙げており、同じくハードパンチャーとして知られるジョージ・フォアマンは「現役中にシェーバースと戦わなかったのは幸いだった」と語っている[3][4]。ボクシング月刊専門誌『リングマガジン』は2022年6月号の「過去100年間で最強のパンチャー100人」でシェーバースを6位に選出している[5]。世界王座戴冠には届かなかったが、ケン・ノートンやジミー・エリスといった歴代世界ヘビー級王者から勝利を収め、アリやホームズを苦しめるなどヘビー級のトップ戦線で活躍した。
来歴
[編集]アマチュア時代
[編集]22歳という遅咲きでボクシングを始めたが直ぐに才能を開花させ、1968年のクリーブランド・ゴールデングローブ(ヘビー級)で優勝し、1969年のAAU全米選手権(ヘビー級)でも優勝するなど活躍した[6]。アマチュア時代の戦績は20勝6敗。
プロ時代
[編集]1965年11月6日、プロデビュー。
1971年9月28日、パット・ダンカンを5回KOで破り、ネバダ州王座獲得に成功した[7]。
1973年6月18日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで元WBA世界ヘビー級王者ジミー・エリスと対戦し、1回2分39秒KO勝ちを収めた[8]。
1977年9月29日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでキャリア晩年に差し掛かっていたWBA・WBC世界ヘビー級統一王者モハメド・アリに挑戦。フルラウンドに渡り強打でアリを苦しめるも、15回0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[9]。
1979年3月23日、ネバダ州ラスベガスのウエストゲート・ラスベガスで元WBC世界ヘビー級王者ケン・ノートンと対戦し、1回1分58秒KO勝ちを収め王者ラリー・ホームズへの挑戦権を獲得した[10]。
1979年9月28日、ネバダ州ラスベガスのシーザーズ・パレスでWBC世界ヘビー級王者ラリー・ホームズに挑戦。7回に強烈な右オーバーハンドでホームズからダウンを奪うも、すぐに立て直され、11回2分TKO負けを喫し王座獲得に失敗した[11]。
現役中に網膜剥離を患い、1995年に引退を発表。通算成績76勝(70KO)14敗1分でキャリアを終えた。引退後はキリスト教の牧師として活動し、慈善活動や講演などを積極的に行った。
78歳の誕生日を迎えた翌日の2022年9月1日、バージニア州の娘の自宅で病気のため死去。詳しい死因は家族の意向により明らかにされていない[12]。
私生活
[編集]シェーバースは生涯に1度結婚し、妻を含む2人の女性との間に1人の息子と9人の娘をもうけた。また、死去する前には24人の孫と1人のひ孫がいた[13]。
戦績
[編集]- プロボクシング:91戦 76勝 (70KO) 14敗 1分
獲得タイトル
[編集]- ネバダ州ヘビー級王座
- クリーブランド・ゴールデングローブ ヘビー級 優勝
- AAU全米選手権 ヘビー級 優勝
脚注
[編集]- ^ Heavyweight Legend And “Puncher Of The Century” Earnie Shavers On How He’d Have Done Against The Greats Boxing News 24/7 2012年7月30日
- ^ Earnie Shavers, one of boxing’s hardest-ever punchers, dead at 78 ニューヨーク・ポスト 2022年9月2日
- ^ Earnie Shavers,” Muhammad Ali and George Foreman unanimously settle the strongest boxer of all-time debate First Sportz 2023年7月8日
- ^ Earnie Shavers, regarded as one of the hardest punchers in boxing history, dies at 78 yahoo!sports 2022年9月2日
- ^ Best Punchers: 6-10 - The Ring リングマガジン
- ^ Earnie SHAVERS BoxingRecords
- ^ Earnie Shavers boxer BoxerList
- ^ Welcome To The Big Time: When Earnie Shavers Took Out Jimmy Ellis In A Round Welcome To The Big Time: When Earnie Shavers Took Out Jimmy Ellis In A Round - Boxing News Boxing News 24/7 2022年6月18日
- ^ Ali vs Shavers: The Greatest’s Finest Hour The Fight City 2023年1月5日
- ^ On This Day: Earnie Shavers caramelises Ken Norton Boxing News 2018年3月23日
- ^ Holmes Wins Wild Brawl The Spokesman-Review 1979年9月29日
- ^ How did Earnie Shavers die? Cause of death revealed Medico Topics 2022年9月2日
- ^ Earnie Shavers Children: How Many Kids Does Earnie Shavers Have? MyNewsGh.com 2022年9月1日