アン女王の館
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アン女王の館(アンじょおうのやかた、英:Queen Anne's Mansions、クイーン・アンズ・マンション)は、ロンドン・ウェストミンスターにかつてあった建築物。場所はgrid reference TQ296795[1]。
1873年に建築され、用途は住宅とホテル。当初は12階建て、後に14階建てとなり、イギリスで最も高い建築物であった。
歴史
[編集]1874年と1877年に南と西に増築。これにより、ヴィクトリア女王はバッキンガム宮殿からウェストミンスター宮殿が見られなくなると不快感を示したが、当時は100フィート(30.5メートル)以上の建築物を制限する法規はなかった。その結果、80フィート(24.4メートル)の高さ制限を規定したロンドン建築法が1894年に制定されることになる。
第二次世界大戦中には、政府機関庁舎として徴用され、防空壕が建設され海軍本部医務局が入居していた[2]
1947年には、建設省 (Ministry of Works) が21年間賃貸することとなった。
1973年に解体され、跡地には50 Queen Anne's Gate(現在は102 Petty France)が建設された。
著名な居住者ほか
[編集]- エドワード・エルガー (作曲家)
- "エルガーはコンチェルトに集中できるよう、アン女王の館の部屋を借りた"[3]
- オーガスタ・グレゴリー (アイルランドの劇作家、詩人)
- "3月17日イタリアへ発つ前に、オーガスタはアン女王の館にある自身の部屋を諦め" ... "1902年の初めに、彼女はアン女王の館の新しい部屋を借りた"[4]
- 平賀譲(帝国海軍技術中将、工学博士、東京帝国大学総長)
- 2度のロンドン出張時にアン女王の館に寄宿した。
脚注
[編集]- ^ Hamilton et al. National Building Studies, special report 33, pages 143-150. Published HMSO, London 1964
- ^ "http://journals.cambridge.org/action/displayFulltext?type=1&fid=778588&jid=PNS&volumeId=12&issueId=03&aid=778580
- ^ page 119, "The Life of Elgar" by Michael Kennedy. pub. 2004 C.U.P
- ^ page 60, "The Collected Letters of W.B. Yeats" by Yeats et al., Pub. 2005 O.U.P
外部リンク
[編集]- English Heritage viewfinder website (Has 4 photographs of the interiors, taken 1893 to 1898...search for "Queen Annes Mansions"...accessed 30-March-2008)
- Dennis, Richard (November 2008). “‘Babylonian Flats’ in Victorian and Edwardian London”. The London Journal 33 (3): 233–247 .