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アンリ・コレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンリ・コレ
Henri Collet
基本情報
生誕 1885年11月5日
フランス共和国 パリ
死没 (1951-11-23) 1951年11月23日(66歳没)
フランス パリ
ジャンル クラシック
職業 作曲家音楽評論家

アンリ・コレ(Henri Collet フランス語: [kɔlɛ] 1885年11月5日 - 1951年11月23日)は、フランス作曲家音楽評論家

生涯

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コレを記念する銘板。

パリに生まれたコレは、はじめボルドーの音楽学校で学んだ。続いてマドリードに赴いてラモン・メネンデス・ピダルの下でスペイン文学を、フェリペ・ペドレルとフェデリコ・オルメダの下で作曲を学んだ。その後、パリでデオダ・ド・セヴラックガブリエル・フォーレマヌエル・デ・ファリャにも師事した[1]。1907年にピアニストとして初めてのリサイタルをブルゴスとマドリードで開催する。1913年にボルドー大学で博士号を取得、研究主題は16世紀スペインにおける音楽の神秘性について、であった。

作曲、執筆活動の傍ら、これはInstitut d'études hispaniquesや後にはリセ・シャプタル英語版で教壇に立った。数々の受賞歴があり、代表的なものはボルドー大学のFaculté de lettres(1908年)、Prix Pierre Aubry(1913年)、舞台作品『La Chèvre d'or』で受賞したパリ市作曲賞(1936年)などである。

業績

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コレの音楽はスペインへの何年にもわたる留学、旅行の結果芽生えた、スペイン文化礼賛を特徴としている。フランスでは彼はアルベニスグラナドスモンポウニントゥリーナといったスペインの作曲家の評価を高めるのに貢献した。彼自身の音楽は今日ではめったに演奏されない。

コレが最も知られるのは1920年に『コメディア』誌上に発表した論文で[2]パリ音楽院の若き作曲家たちの集団を指して生み出した言葉「フランス6人組」(Les Six)によってである。

主要作品

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舞台作品

  • バレエ『Le Cabaret espagnol』 (1918年)
  • 音楽狂言(bouffonnerie musicale)『Godefroy』 1幕 作品 81
  • バレエ『Clavelitos』(ジプシーの踊り) 作品87 (1928年)
  • オペラ『Cervantes à Alger』 (1930年)
  • バレエ=パントマイム『Los toreros』 1幕7場 (1932年)
  • 抒情喜劇(オペラ)『La Chèvre d'or』 (1936年)
  • オペラ『El alcalde de Zalamea』 (1946年)

管弦楽曲

  • ヴァイオリンと管弦楽のための「詩曲」『Burgos』 作品30 (1912年)
  • ヴァイオリンと管弦楽のための『Rapsodie Castillane』 (1923年)
  • 『アルハンブラ交響曲』 (1947年)
  • ピアノと管弦楽のための『フラメンコ協奏曲第1番』 (1946年)
  • ヴァイオリンと管弦楽のための『フラメンコ協奏曲第2番』 (1947年)

室内楽曲

  • ヴァイオリンとピアノのための『Musique espagnole』
  • ヴァイオリンとピアノのための子守歌『Primavera』 (1921年)
  • ヴァイオリンとピアノのための『Sonate Castillane』 (1921年)
  • ヴァイオリン、チェロとピアノのための『Trio Castillan』 (1925年)
  • 弦楽四重奏とピアノのための「スペイン組曲」『Castellanas』 作品32
  • ギターのための詩曲『Briviesca』 作品67

ピアノ曲

  • 交響的詩曲『El escorial』 作品22
  • 『カスティーリャの歌』シリーズ第I集 (1920年)
  • 『カスティーリャの歌』シリーズ第II集 作品42 (1922年)
  • 『カスティーリャ風の踊り』 作品75 (1925年)
  • スペインの舞踏音楽『Alma española』 作品111から185

声楽曲

  • 『フランシス・ジャムの5つの詩』 作品17から21 (1920年)
  • ピアノ伴奏歌曲『4つの風景』 作品56から59
  • 『Siete canciones populares de Burgos』 作品80

出典

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  1. ^ François-Gildas Tual, "Collet, Henri", in: Die Musik in Geschichte und Gegenwart (MGG), biographical part, vol. 4 (Kassel: Bärenreiter, 2000), cc. 1387–1389.
  2. ^ "La Musique chez soi (XII): Un livre de Rimsky et un livre de Cocteau – Les Cinq russes, les Six français et Erik Satie", Comoedia, 16 January 1920, p. 2; "La Musique chez soi (XIII): Les 'Six' français: Darius Milhaud, Louis Durey, Georges Auric, Arthur Honegger, Francis Poulenc et Germaine Tailleferre", Comoedia, 23 January 1920, p. 2.

参考文献

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  • Chr. Le Bordays: "Henri Collet (1883–1951): Le Compositeur", in: Revue internationale de musique française, 26 June 1988, p. 99–110.
  • Jacinthe Harbec, Nicole Paiement: Catalogue des oeuvres de Henri Collet (Montréal: Éditions St-Martin, 1998). ISBN 2-89035-312-5.

外部リンク

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