アンノアトック
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アンノアトックまたはアノリトックは、グリーンランドのスミス海峡の、エタから北に約24 km (15 mi)の地点、北緯78度33分 西経72度30分 / 北緯78.550度 西経72.500度にあった[1]小さな狩猟基地で、現在は放棄されている。
歴史
[編集]アンノアトックは、フレデリック・クックが1908年から1909年に、北極点に到達したと主張した北極探検をしたときに、基地として用いた[2]。アンノアトックは「風が愛する場所」という意味である[3]。1997年に出版された書籍には、アンノアトックは最北の人間の居住地だと記載されていたが[4]、現在はより北にあるイングルフィールド・ランド(en)の中央部にあるイヌアルフィッサークのエリック・ホールトヴテッド(北緯78.9度)で居住地の遺跡が発掘されている。2004年から2005年にかけての発掘では、イングルフィールド・ランド東部のカカイトサット(北緯79.2度)に古代の居住地があったことが証明された[5]。
脚注
[編集]- ^ The first conqueror of the North Pole: Cook, Peary, or neither? by Jacques L Theodorexplorapoles.org、2017年8月1日閲覧。
- ^ Henderson, B. (2005) True North W W Norton ISBN 0-393-32738-8
- ^ Bryce (1997), p.306
- ^ Bryce, R.M. (1997) Cook & Peary: the Polar Controversy Resolved ISBN 0-8117-0317-7, p.303
- ^ Darwent, John et al.: Archaeological Survey of Eastern Inglefield Land, Northwestern Greenland, in: ARCTIC ANTHROPOLOGY, Vol. 44, No. 2, pp. 51–86, 2007, p. 52