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アントゥル=タン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アントゥル=タン』(フランス語: Entre-Temps) は武満徹が作曲した室内楽作品。1986年 (昭和61年) にオーボエ弦楽四重奏のために書かれた。

概要

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ダダイズムシュルレアリズムの詩人トリスタン・ツァラの詩集『Entre-Temps』(1946年刊) の中の詩から以下の3行に触発されて作曲された [1]

ぼくらの頭の上の ただ一羽の鳥

ぼくらの手のなかの 飛ぶ片手

それは同じもの それは時間

『Entre-Temps』は「とき=はざま」という意味である。

作曲の経緯

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イーストマン音楽院の委嘱により、リチャード・キルマー (Richard Killmer、オーボエ) とクリーヴランド弦楽四重奏団のために書かれた[1]

曲の構成

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武満自身の解説によると

曲は夢の構造かたちに類似している。(中略) その細部は、明晰でありながら、その非現実的な連続によって、多義性を深めている。

とあり、1981年 (昭和56年) に書かれた『夢の時』と同じ傾向の作品である[1]

初演

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1986年5月12日、リチャード・キルマー (オーボエ) とクリーヴランド弦楽四重奏団によって東京で初演された [2][3]

編成

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出版

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ショット・ミュージック

録音

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c 武満徹 MUSING ZONE Ⅱ、フォンテック FOCD3255, ジェフリー・クレリン (オーボエ)・アルディッティ弦楽四重奏団他 (1988年10月25日・カザルスホールにて録音)、ライナーノーツ
  2. ^ 武満徹『アントゥル=タン』(ショット・ミュージック)”. 2022年10月29日閲覧。
  3. ^ Celebrating Takemitsu, Milwaukee Symphony Orchestra” (pdf). 2022年10月29日閲覧。