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アンソニー・レルー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンソニー・レルー
Anthony Lerew
2007年2月3日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ペンシルベニア州カーライル
生年月日 (1981-10-28) 1981年10月28日(43歳)
身長
体重
193 cm
102 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2001年 MLBドラフト11巡目
初出場 MLB / 2005年9月4日
NPB / 2011年5月5日
KBO / 2012年4月8日
最終出場 NPB / 2011年6月6日
KBO / 2013年7月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴
  • 起亜タイガース (2019 - 2021)

アンソニー・アレン・レルーAnthony Allen Lerew , 1982年10月28日 - )は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州カーライル出身の元プロ野球選手投手)、野球指導者。

経歴

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ブレーブス時代

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2001年のドラフトアトランタ・ブレーブスから11巡目(全体345位)指名を受け、同年6月6日に契約を結んだ。

2005年9月4日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。

2006年はAAA級リッチモンド・ブレーブスでプレーするも、9月1日に昇格し、翌日のフィラデルフィア・フィリーズ戦で2イニング登板する。

2007年5月8日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャー初先発を果たし、6回を2安打2失点(2被本塁打)7奪三振の好投を見せ、メジャーでの自己最速96mph(約154km/h)を計時するも勝敗はつかず、6月20日にはトミー・ジョン手術を受けた。

2008年6月20日のルーキーリーグの試合で1年ぶりに実戦復帰。1ヶ月後にはAAA級リッチモンドに復帰する。

ロイヤルズ時代

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2009年3月5日にロースターから外され、10日にブレーブスを解雇された。3月18日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結ぶ。AA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでシーズンを過ごし、9月24日のボストン・レッドソックス戦でメジャー復帰を果たす。

2010年はAAA級オマハ・ロイヤルズで開幕を迎え、6月16日にメジャーに昇格。翌日のヒューストン・アストロズ戦に先発し、6回3安打2失点7奪三振と好投するも勝敗はつかず、6月28日のシカゴ・ホワイトソックス戦で6回3安打1失点4奪三振の好投でメジャー初勝利を挙げた。しかしその後は3連敗を喫し、AAA級オマハに降格した。オフにはベネズエラウィンター・リーグに参加し、11月21日の試合でベネズエラのウィンターリーグ史上16人目となるノーヒットノーランを達成。

ソフトバンク時代

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2010年11月16日にオークランド・アスレチックスとマイナー契約を交わしたが、12月25日に福岡ソフトバンクホークスと1年契約を結んだ[1]

2011年は1軍登板が4試合に留まり、12月2日に戦力外通告を受けた。

起亜タイガース時代

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2012年1月16日に、韓国プロ野球・起亜タイガースと契約を結んだ。起亜での登録名はアンソニーとなり、チーム最多勝となる11勝を記録し、先発ローテーションを守り続けた。

2013年は、抑えとして起用され20セーブをあげたが、内容は悪く次第に打たれるようになり、7月に2軍へ降格し、7月24日ウェーバー公示され退団となった。

アトランティック・リーグ時代

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2014年4月11日に独立リーグ・アトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約。5月20日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ。オフに、FAとなった。

2015年は再びヨーク・レボリューションと契約し同年限りで退団、2016年以降はどの球団とも選手契約を結ばず引退となった。

現役引退以降

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2019年1月7日、起亜タイガースと3軍投手コーチとして契約した[2]2021年限りで退団した。

選手としての特徴

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平均球速90mph(約145km/h)で最速96mph(約154km/h)を誇る速球(フォーシーム、ツーシーム)と80mph前半(約130km/h前半)でスプリッターのような軌道を描くチェンジアップ[3]を中心にスライダーカーブを交える一方で、被本塁打が多い[4]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2005 ATL 7 0 0 0 0 0 0 0 4 --- 37 8.0 9 1 5 2 0 5 0 0 5 5 5.63 1.75
2006 1 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 15 2.0 5 0 3 0 1 1 0 0 5 5 22.5 4.00
2007 3 3 0 0 0 0 2 0 0 .000 57 11.2 14 4 7 1 0 9 0 1 10 10 7.71 1.80
2009 KC 3 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 62 13.1 14 4 8 0 0 7 0 0 10 10 4.05 1.65
2010 6 6 0 0 0 1 4 0 0 .200 120 26.1 34 9 9 0 2 18 1 0 25 25 8.54 1.63
2011 ソフトバンク 4 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 20 5.0 6 0 1 0 0 1 0 0 1 1 1.80 1.40
2012 起亜 32 - 0 0 0 11 13 1 0 .458 745 171.2 174 15 67 0 7 94 0 0 84 73 3.83 1.40
2013 30 0 0 0 0 0 3 20 0 .000 159 36.0 42 1 15 0 3 25 0 0 18 18 4.50 1.58
MLB:5年 20 11 0 0 0 1 7 0 4 .125 291 61.1 76 18 32 3 3 40 2 0 53 51 7.48 1.76
NPB:1年 4 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 20 5.0 6 0 1 0 0 1 0 0 1 1 1.80 1.40
KBO:2年 62 - 0 0 0 11 16 21 0 .407 904 207.2 216 16 82 0 10 119 0 0 102 91 3.94 1.43
  • 2018年度シーズン終了時

記録

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NPB

背番号

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  • 50 (2005年、2007年)
  • 59 (2006年)
  • 41 (2009年)
  • 54 (2010年)
  • 57 (2011年)
  • 44 (2012年 - 2013年)
  • 89 (2019年 - 2021年)

脚注

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  1. ^ ソフトバンクが右の先発候補のレルー獲得 - 2010年12月25日
  2. ^ [1]
  3. ^ 『野球小僧 世界野球選手名鑑2011』白夜書房、2011年、20頁頁。ISBN 978-4-86191-710-3 
  4. ^ FanGraphs Anthony Lerew PitchFX

関連項目

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外部リンク

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