アンガラー (レーダー)
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「グレミャーシチイ」搭載機。 | |
種別 | 3次元レーダー |
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開発・運用史 | |
開発国 | ソビエト連邦 |
就役年 | 1963年 (MR-310U) |
送信機 | |
周波数 | Sバンド |
送信尖頭電力 | 1.5 MW |
アンテナ | |
形式 |
パラボラアンテナ×2基 (バック・トゥ・バック配置) |
直径・寸法 | 6.86 m×1.52 m |
ビーム幅 | 1度程度 |
走査速度 | 6〜12 rpm |
方位角 | 全周無制限 |
仰俯角 | 55度 |
探知性能 | |
探知距離 | 180 km (97 nmi) |
その他諸元 | |
重量 | 10 t |
MR-310「アンガラー」(ロシア語: МР-310 «Ангара»、英: MR-310 "Angara")は、ソビエト連邦で開発された捜索レーダー。ソ連海軍において、艦載用の対空捜索レーダーとして装備化された。NATOコードネームはヘッド・ネット(英: Head Net)。
初期型のMR-310「アンガラーA」(МР-310 «Ангара-А»; NATO名「ヘッド・ネットA」)は、横長のパラボラアンテナを1基のみ備える2次元式の捜索レーダーであり、1957年に登場した[1]。
その後、1963年に登場したMR-310U「アンガラーM」(МР-310У «Ангара-М»; NATO名「ヘッド・ネットC」)は、MR-310をもとにして、その背面に30度傾けてもう1つのアンテナを設置するというバック・トゥ・バック配置を採用した。これによって、2つのアンテナによる探知の方位角の差をもとに目標高度を算出することで、擬似的に3次元レーダーとしての運用が可能となっている。ただしビーム走査によって高角測定を行う電子走査式の3次元レーダーと比べると、性能的には劣るものであった[2]。
1970年代半ば以降は新型のフレガートが搭載されるようになったことから、搭載艦の退役とともに、本機の運用は順次に終了しつつある。
搭載艦艇
[編集]- 1等艦(巡洋艦)
- 補助艦
参考文献
[編集]- ^ Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 187. ISBN 9780870219672
- ^ Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. ISBN 9781557502681