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アレックス・レイエス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレックス・レイエス
Alex Reyes
セントルイス・カージナルス時代
(2021年4月20日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州エリザベス
生年月日 (1994-08-29) 1994年8月29日(30歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 アマチュアFA
初出場 2016年8月9日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アレクサンダー・レイエスAlexander Reyes, 1994年8月29日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州エリザベス出身のプロ野球選手投手)。フリーエージェント(FA)。右投右打。

経歴

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プロ入り前

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高校時代の途中までアメリカ合衆国で暮らしていたが、2011年12月にドミニカ共和国へ移住[1][2]

プロ入りとカージナルス時代

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2012年セントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。

2013年に傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ジョンソンシティ・カージナルス英語版でプロデビュー。12試合に先発登板して6勝4敗、防御率3.39、68奪三振を記録した。

2014年はA級ピオリア・チーフスでプレーし、21試合に先発登板して7勝7敗、防御率3.68、137奪三振を記録した。

2015年はシーズン前にベースボール・アメリカからカージナルスの組織内のベストプロスペクト(最有望株選手)に選ばれている。シーズンではルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルス、A+級パームビーチ・カージナルス英語版、AA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーし、3球団合計で22試合に先発登板して5勝7敗、防御率2.49、151奪三振を記録した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出されている(ただし、故障のため辞退している。)。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。オフの11月9日にマリファナ使用が発覚し、50試合の出場停止処分を受けた[3]

2016年はシーズン前にベースボール・アメリカから2年連続でカージナルスの組織内のベストプロスペクトに選ばれている[4]。シーズンでは前年の出場停止処分が開幕から適用されたため、初登板は5月下旬となった。AAA級メンフィス・レッドバーズでは14試合に先発登板して2勝3敗、防御率4.96、93奪三振を記録した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに2年連続で選出。8月9日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー[5]。8月13日のシカゴ・カブス戦で初勝利[6]、19日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では初セーブを挙げた[7]。この年メジャーでは12試合(先発5試合)に登板して4勝1敗、防御率1.57、52奪三振を記録した。

2017年はシーズン開幕前にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは6位だった[8]。2月8日に指名投手枠で第4回WBCドミニカ共和国代表に選出された[9]。だが、2月15日にトミー・ジョン手術を受けることが発表され、シーズン全休となる見込み[10]。また、前述のドミニカ共和国代表も辞退することになった。

2018年5月9日にマイナーリーグで実戦復帰し、4試合(23投球回)で無失点と順調だったが、5月30日のメジャー復帰戦で4回無失点のところで広背筋に違和感を訴えて降板した。検査の結果、広背筋右側に結合する靭帯の損傷が判明し、6月6日に手術を受けてシーズン終了となった[11]

2021年抑えに抜擢された。7月4日に自身初となるオールスターゲームに選出された[12]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは8回表1死に8番手として登板し、オールスターゲーム初出場を果たした[13]。レイズのジョーイ・ウェンドルに安打を記録されたが、無失点に抑えた[13]。7月18日の試合でセーブ失敗なしでの通算セーブ数が24となり、ラトロイ・ホーキンスの持つMLB記録を更新した[14]

ドジャース時代

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2023年からはロサンゼルス・ドジャースに移籍したものの、怪我の影響で登板することはなかった。 オフの11月6日に契約延長オプションを破棄して、フリーエージェント(FA)となった[15]

投球スタイル

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最速102.1mph[16](約164.3km/h)・平均96.5mph(約155km/h)の速球フォーシームツーシーム)を武器とするパワーピッチャーで、平均88mph(約142km/h)のチェンジアップ、平均80mph(約129km/h)のカーブも高評価を受けている[2][17]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2016 STL 12 5 0 0 0 4 1 1 1 .800 189 46.0 33 1 23 1 0 52 3 1 8 8 1.57 1.22
2018 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 15 4.0 3 0 2 0 1 2 0 0 0 0 0.00 1.25
2019 4 0 0 0 0 0 1 0 2 .000 17 3.0 2 1 6 0 0 1 1 0 5 5 15.00 2.67
2020 15 1 0 0 0 2 1 1 3 .667 86 19.2 14 1 14 1 0 27 2 0 10 7 3.20 1.42
2021 69 0 0 0 0 10 8 29 3 .556 317 72.1 46 9 52 1 2 95 10 1 32 26 3.24 1.36
MLB:5年 101 7 0 0 0 16 11 31 9 .593 624 145.0 98 12 97 3 3 177 16 2 55 46 2.86 1.35
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2016 STL 12 0 4 2 0 .667
2018 1 0 1 0 0 1.000
2019 4 0 0 0 0 ----
2020 15 3 1 0 0 1.000
2021 69 4 7 2 1 .846
MLB 101 7 13 4 1 .833
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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MiLB
MLB

背番号

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  • 61(2016年)
  • 29(2018年 - )

脚注

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  1. ^ Derrick Goold (2014年3月31日). “Cards' top pitching prospect realizes benefits of travel” (英語). St. Louis Post-Dispatch. http://www.stltoday.com/sports/baseball/professional/cards-top-pitching-prospect-realizes-benefits-of-travel/article_1e00f580-042e-5914-8e0c-f1caed008250.html 2016年10月21日閲覧。 
  2. ^ a b 「2016プロスペクト・ランキングトップ100」『月刊スラッガー』2016年5・6月合併号 日本スポーツ企画出版社 67頁
  3. ^ Joseph Zucker (2015年11月9日). “Alex Reyes suspended: Latest details, comments and reaction” (英語). Bleacher Report. 2016年10月21日閲覧。
  4. ^ John Manuel (2015年11月16日). “St. Louis Cardinals top 10 prospects” (英語). Baseball America. 2016年10月21日閲覧。
  5. ^ Adam Garro (2016年8月9日). “The Alex Reyes era has begun in St. Louis with authority ... and 101-mph fastballs” (英語). MLB.com Cut 4. http://m.mlb.com/cutfour/2016/08/10/194683182/alex-reyes-dazzles-in-cardinals-debut-hits-101-mph-with-ease 2016年10月21日閲覧。 
  6. ^ Carrie Muskrat, Jenifer Langosch (2016年8月13日). “Cards find wild way to slam door on Cubs' streak”. MLB.com. 2016年10月21日閲覧。
  7. ^ Heiken, Matt (2016年8月19日). “Alex Reyes off to a phenomenal start”. KSDK. http://www.ksdk.com/sports/mlb/cardinals/alex-reyes-is-off-to-a-phenomenal-start/307178732 2016年10月21日閲覧。 
  8. ^ 2017 PROSPECT WATCH” (英語). MLB.com (2017年1月28日). 2017年2月5日閲覧。
  9. ^ DR aims to defend title as WBC '17 roster set MLB.com (英語) (2017年2月15日) 2017年3月4日閲覧
  10. ^ Goold, Derrick (2017年2月15日). “Reyes headed for Tommy John surgery, will miss 2017 season”. stltoday.com. http://www.stltoday.com/sports/baseball/professional/birdland/reyes-headed-for-tommy-john-surgery-will-miss-season/article_ed5d4846-c216-5163-b83c-5a33e5369179.html 2017年4月17日閲覧。 
  11. ^ カージナルス・レイエス投手が手術、今季絶望に”. 日刊スポーツ (2018年6月7日). 2018年9月9日閲覧。
  12. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  13. ^ a b Mark Sheldon (July 14, 2021). “Winker 'on Cloud 9' at 1st All-Star Game” (英語). MLB.com. July 31, 2021閲覧。
  14. ^ a b Zachary Silver (July 19, 2021). “Reyes' MLB record caps series win for Cards” (英語). MLB.com. July 19, 2021閲覧。
  15. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  16. ^ 2016年 シンシナティ・レッズ戦で計測
  17. ^ FanGraphs

関連項目

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外部リンク

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