アレックス・レイエス
セントルイス・カージナルス時代 (2021年4月20日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ニュージャージー州エリザベス |
生年月日 | 1994年8月29日(30歳) |
身長 体重 |
6' 4" =約193 cm 220 lb =約99.8 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 アマチュアFA |
初出場 | 2016年8月9日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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アレクサンダー・レイエス(Alexander Reyes, 1994年8月29日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州エリザベス出身のプロ野球選手(投手)。フリーエージェント(FA)。右投右打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]高校時代の途中までアメリカ合衆国で暮らしていたが、2011年12月にドミニカ共和国へ移住[1][2]。
プロ入りとカージナルス時代
[編集]2012年にセントルイス・カージナルスと契約してプロ入り。
2013年に傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ジョンソンシティ・カージナルスでプロデビュー。12試合に先発登板して6勝4敗、防御率3.39、68奪三振を記録した。
2014年はA級ピオリア・チーフスでプレーし、21試合に先発登板して7勝7敗、防御率3.68、137奪三振を記録した。
2015年はシーズン前にベースボール・アメリカからカージナルスの組織内のベストプロスペクト(最有望株選手)に選ばれている。シーズンではルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルス、A+級パームビーチ・カージナルス、AA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーし、3球団合計で22試合に先発登板して5勝7敗、防御率2.49、151奪三振を記録した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに選出されている(ただし、故障のため辞退している。)。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロスに所属した。オフの11月9日にマリファナ使用が発覚し、50試合の出場停止処分を受けた[3]。
2016年はシーズン前にベースボール・アメリカから2年連続でカージナルスの組織内のベストプロスペクトに選ばれている[4]。シーズンでは前年の出場停止処分が開幕から適用されたため、初登板は5月下旬となった。AAA級メンフィス・レッドバーズでは14試合に先発登板して2勝3敗、防御率4.96、93奪三振を記録した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに2年連続で選出。8月9日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー[5]。8月13日のシカゴ・カブス戦で初勝利[6]、19日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では初セーブを挙げた[7]。この年メジャーでは12試合(先発5試合)に登板して4勝1敗、防御率1.57、52奪三振を記録した。
2017年はシーズン開幕前にMLB.comが発表したプロスペクトランキングでは6位だった[8]。2月8日に指名投手枠で第4回WBCのドミニカ共和国代表に選出された[9]。だが、2月15日にトミー・ジョン手術を受けることが発表され、シーズン全休となる見込み[10]。また、前述のドミニカ共和国代表も辞退することになった。
2018年5月9日にマイナーリーグで実戦復帰し、4試合(23投球回)で無失点と順調だったが、5月30日のメジャー復帰戦で4回無失点のところで広背筋に違和感を訴えて降板した。検査の結果、広背筋右側に結合する靭帯の損傷が判明し、6月6日に手術を受けてシーズン終了となった[11]。
2021年は抑えに抜擢された。7月4日に自身初となるオールスターゲームに選出された[12]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは8回表1死に8番手として登板し、オールスターゲーム初出場を果たした[13]。レイズのジョーイ・ウェンドルに安打を記録されたが、無失点に抑えた[13]。7月18日の試合でセーブ失敗なしでの通算セーブ数が24となり、ラトロイ・ホーキンスの持つMLB記録を更新した[14]。
ドジャース時代
[編集]2023年からはロサンゼルス・ドジャースに移籍したものの、怪我の影響で登板することはなかった。 オフの11月6日に契約延長オプションを破棄して、フリーエージェント(FA)となった[15]。
投球スタイル
[編集]最速102.1mph[16](約164.3km/h)・平均96.5mph(約155km/h)の速球(フォーシーム、ツーシーム)を武器とするパワーピッチャーで、平均88mph(約142km/h)のチェンジアップ、平均80mph(約129km/h)のカーブも高評価を受けている[2][17]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | STL | 12 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 1 | 1 | .800 | 189 | 46.0 | 33 | 1 | 23 | 1 | 0 | 52 | 3 | 1 | 8 | 8 | 1.57 | 1.22 |
2018 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 15 | 4.0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.25 | |
2019 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | .000 | 17 | 3.0 | 2 | 1 | 6 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 | 5 | 15.00 | 2.67 | |
2020 | 15 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 3 | .667 | 86 | 19.2 | 14 | 1 | 14 | 1 | 0 | 27 | 2 | 0 | 10 | 7 | 3.20 | 1.42 | |
2021 | 69 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 8 | 29 | 3 | .556 | 317 | 72.1 | 46 | 9 | 52 | 1 | 2 | 95 | 10 | 1 | 32 | 26 | 3.24 | 1.36 | |
MLB:5年 | 101 | 7 | 0 | 0 | 0 | 16 | 11 | 31 | 9 | .593 | 624 | 145.0 | 98 | 12 | 97 | 3 | 3 | 177 | 16 | 2 | 55 | 46 | 2.86 | 1.35 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手(P) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2016 | STL | 12 | 0 | 4 | 2 | 0 | .667 |
2018 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2019 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2020 | 15 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2021 | 69 | 4 | 7 | 2 | 1 | .846 | |
MLB | 101 | 7 | 13 | 4 | 1 | .833 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:2回(2015年 - 2016年)
- MLB
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2021年)
- 失敗なしでの通算セーブ数:24(継続中)[14]
背番号
[編集]- 61(2016年)
- 29(2018年 - )
脚注
[編集]- ^ Derrick Goold (2014年3月31日). “Cards' top pitching prospect realizes benefits of travel” (英語). St. Louis Post-Dispatch 2016年10月21日閲覧。
- ^ a b 「2016プロスペクト・ランキングトップ100」『月刊スラッガー』2016年5・6月合併号 日本スポーツ企画出版社 67頁
- ^ Joseph Zucker (2015年11月9日). “Alex Reyes suspended: Latest details, comments and reaction” (英語). Bleacher Report. 2016年10月21日閲覧。
- ^ John Manuel (2015年11月16日). “St. Louis Cardinals top 10 prospects” (英語). Baseball America. 2016年10月21日閲覧。
- ^ Adam Garro (2016年8月9日). “The Alex Reyes era has begun in St. Louis with authority ... and 101-mph fastballs” (英語). MLB.com Cut 4 2016年10月21日閲覧。
- ^ Carrie Muskrat, Jenifer Langosch (2016年8月13日). “Cards find wild way to slam door on Cubs' streak”. MLB.com. 2016年10月21日閲覧。
- ^ Heiken, Matt (2016年8月19日). “Alex Reyes off to a phenomenal start”. KSDK 2016年10月21日閲覧。
- ^ “2017 PROSPECT WATCH” (英語). MLB.com (2017年1月28日). 2017年2月5日閲覧。
- ^ DR aims to defend title as WBC '17 roster set MLB.com (2017年2月15日) 2017年3月4日閲覧
- ^ Goold, Derrick (2017年2月15日). “Reyes headed for Tommy John surgery, will miss 2017 season”. stltoday.com 2017年4月17日閲覧。
- ^ “カージナルス・レイエス投手が手術、今季絶望に”. 日刊スポーツ (2018年6月7日). 2018年9月9日閲覧。
- ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
- ^ a b Mark Sheldon (July 14, 2021). “Winker 'on Cloud 9' at 1st All-Star Game” (英語). MLB.com. July 31, 2021閲覧。
- ^ a b Zachary Silver (July 19, 2021). “Reyes' MLB record caps series win for Cards” (英語). MLB.com. July 19, 2021閲覧。
- ^ “39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
- ^ 2016年 シンシナティ・レッズ戦で計測
- ^ FanGraphs
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、Baseball-Reference (Register)
- Alex Reyes stats MiLB.com
- Alex Reyes (@AlexReyes_67) - X(旧Twitter)
- Alex Reyes (@alexreyes_29) - Instagram