コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アレグリア (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アレグリア』
ウェイン・ショータースタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ヴァーヴ・レコード
プロデュース ロバート・セイディン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 127位(フランス[3]
  • ウェイン・ショーター アルバム 年表
    フットプリンツ〜ベスト・ライヴ!
    (2002年)
    アレグリア
    (2003年)
    ビヨンド・ザ・サウンド・バリアー
    (2005年)
    テンプレートを表示

    アレグリア』(Alegría)は、ウェイン・ショーター2003年に発表したスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    前作『フットプリンツ〜ベスト・ライヴ!』(2002年)でリズム・セクションを務めたダニーロ・ペレス英語版ジョン・パティトゥッチブライアン・ブレイドに加えて、ブラッド・メルドーテリ・リン・キャリントンアレックス・アクーニャも参加し、更に多数の管楽器奏者のアンサンブルも導入された[2]。収録曲の一部はショーターが1960年代に作った曲の再演で、「アンゴラ」は1965年録音のリーダー・アルバム『ザ・スースセイヤー』、「オービッツ」はマイルス・デイヴィス名義のアルバム『マイルス・スマイルズ』(1966年録音)が初出であり、「カプリコーンII」はデイヴィスのアルバム『ウォーター・ベイビーズ』(1967 - 1968年録音)に提供した曲の改作である[4]。「シー・ムーヴズ・スルー・ザ・フェア」はアイルランド民謡の翻案で、ショーターはシャルロット・チャーチの歌唱を気に入って、自分でも演奏することにしたという[4]

    反響・評価

    [編集]

    アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで6位に達し[5]第46回グラミー賞では本作が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞、収録曲「サカジャウィー」が最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞した[6]。また、フランスでは合計3週にわたって総合アルバム・チャートのトップ200入りを果たし、最高127位を記録した[3]

    Richard S. Ginellはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『フットプリンツ〜ベスト・ライヴ!』と同様、ショーターが比較的若い頃に作った古い曲を再演しているが、全く同じ手法の演奏ではない」と評している[2]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はウェイン・ショーター作。

    1. サカジャウィー - "Sacajawea" - 7:40
    2. セレナータ - "Serenata" (Leroy Anderson) - 6:09
    3. ヴェンディエンド・アレグリア - "Vendiendo Alegría" (Milka Himel, Joso Špralja) - 7:03
    4. ブラジル風バッハ第5番 - "Bachianas Brasileiras No. 5" (Heitor Villa-Lobos) - 6:00
    5. アンゴラ - "Angola" - 5:28
    6. インタールード - "Interlude" - 1:49
    7. シー・ムーヴズ・スルー・ザ・フェア - "She Moves Through the Fair" (Traditional) - 4:39
    8. オービッツ - "Orbits" - 6:09
    9. 12thセンチュリー・キャロル - "12th Century Carol" (Anonymous) - 6:04
    10. カプリコーンII - "Capricorn II" - 6:00

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注・出典

    [編集]
    1. ^ ウェイン・ショーター/アレグリア”. CDJournal. 音楽出版社. 2018年3月27日閲覧。
    2. ^ a b c Ginell, Richard S. “Alegría - Wayne Shorter”. AllMusic. 2018年3月27日閲覧。
    3. ^ a b lescharts.com - Wayne Shorter - Alegría
    4. ^ a b 日本初回盤CD (UCCV-1038)ライナーノーツ(中川ヨウ)
    5. ^ Wayne Shorter - Awards”. AllMusic. 2014年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月27日閲覧。
    6. ^ Wayne Shorter - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2018年3月27日閲覧。