アルプ=マリティーム県
アルプ=マリティーム県 Alpes-Maritimes | |
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アルプ=マリティーム県章 | |
位置 | |
概要 | |
県番号 | 06 |
地域圏 | プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール |
県庁所在地 | ニース |
郡庁所在地 | グラース |
郡 | 2 |
小郡 | 52 |
コミューン | 163 |
県議会議長 |
シャルル=アンジュ・ジネシー |
統計 | |
人口 国内19位 |
(2011年) 1,081,244人 |
人口密度 | 252人/km2 |
面積¹ | 4,299 km2 |
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。 |
アルプ=マリティーム県(アルプ=マリティームけん、Alpes-Maritimes)は、フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の県である。東縁はイタリアとの国境を成す。名前は古代ローマの属州アルペス・マリティマエに由来する。
歴史
[編集]最初に県が誕生したのは1793年から1814年までであった。県は本質的にニース伯領から構成されていた。ニース伯領は、モナコ領(マントンやロクブリュヌ)と同様に、サルデーニャ王国からフランスへ分離・統合された。
1814年、ニース伯領はサルデーニャへ返還され、モナコは独立を回復した。1860年、サルデーニャ王国がニース伯領を放棄したことにより、アルプ=マリティーム県が再び編成された。
1947年のパリ条約に従い、国民投票でフランス併合の賛成派が占めたため、1860年以来イタリア領であったタンドとラ・ブリク(そしてヴェジュビー谷上流部とティネ谷上流部のコミューン、およびイゾラの一部)はアルプ=マリティーム県に併合された。
地理・気候
[編集]ヴァール県、アルプ=ド=オート=プロヴァンス県と接する。地中海に面した県南部は、有名なコート・ダジュール地域である。地中海側を除きモナコ公国を三方から囲む。国境を意識しなければ本県が内包する形となる。
県は海岸近くまで山がちである。アルプス山脈の南部分として、フランス語でアルプ・マリティーム (fr:Alpes maritimes) 、英語ではマリティーム・アルプス (en:Maritime Alps) と呼ばれる。県の標高最高地点は、対イタリア国境のシム・デュ・ジェラス山(fr)の3143mである。
海岸部は地中海性気候である(降水量は春秋に集中し、冬は温暖である)。北部は一部が山岳気候で、冬の訪れが早く、夏には豪雨が起きる。県の日照日数は長く、年間平均300日である。
統計
[編集]人口
[編集]県には163のコミューンがあるが、106のコミューンは人口が2000人以下である。
INSEEによれば、2011年に県で誕生した新生児のうち39.5%は、少なくとも両親のうちどちらかが外国籍である。そして新生児の15.4%は北アフリカ・マグレブ諸国出身の父親を持つ[1]。
2009[2] | 2010[3] | 2011[4] |
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1 079 100 | 1 078 729 | 1 081 244 |
郡
[編集]アルプ=マリティーム県には、2つの郡が存在し、2郡の合計で、52の小郡、163のコミューンがある。
- 19の小郡、62のコミューンがある。郡の人口は、1990年には470,488人、1999年には504,632人で、7.26%減少している。
- 33の小郡、101のコミューンがある。郡の人口は、1990年には501,341人、1999年には506,694人で、1.07%増加している。
主なコミューン
[編集]順位 | コミューン | 人口[5] |
1 | ニース | 343629 |
2 | アンティーブ | 75568 |
3 | カンヌ | 73603 |
4 | グラース | 51021 |
5 | カーニュ=シュル=メール | 46686 |
6 | ル・カネ | 43115 |
7 | サン=ローラン=デュ=ヴァール | 29343 |
8 | マントン | 29073 |
9 | ヴァロリス | 26595 |
10 | マンドリュー=ラ=ナプール | 22714 |
11 | ヴァンス | 19241 |
12 | ムージャン | 17884 |
13 | ヴィルヌーヴ=ルベ | 14814 |
14 | ボーソレイユ (アルプ=マリティーム県) | 13272 |
15 | ヴァルボンヌ | 12619 |
16 | ロクブリュヌ=カップ=マルタン | 12641 |
17 | カロ | 11497 |
18 | ムアン=サルトゥー | 10214 |
19 | ラ・トリニテ | 10085 |
-
ニース
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アンティーブ旧市街
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エストレル山地
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カンヌの海水浴場
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グラース
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ヴェジュビー渓谷
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メルカントゥール国立自然公園
経済
[編集]県経済は第三次産業の重要性が特徴である。県には観光業に加えて伝統的あるサービス業、かなりの数の会社の研究部門、高級な第三次産業を抱えている。農業の割合は小さく、工業の役割は比較的小さいが、高等な科学技術の活動に多様化されているのである。建設業界は非常に大きい。経済は、国内及び国際情勢の変化に非常に敏感である。失業率は9.1%である。
INSEEによると、2005年の県の県民1人あたりのGDPは27723ユーロであった。これは国内で13位であった[6]。GDPは全体で2960億ユーロであった[6]。ユーロスタットによると、2008年の県の市場価格における1人あたりGDPは30700ユーロであった。これは国内で13番目の規模であった[7]。
第三次産業 | 工業 | 建設業 | 農業 | |
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アルプ=マリティーム県 | 76,2 % | 12,5 % | 9,2 % | 2,1 % |
国内平均 | 71,5 % | 18,3 % | 6,1 % | 4,1 % |
観光業は地中海沿岸地域(コート・ダジュール)全体で不可欠な収入源となっており、非常に発展している(ニースは国内で2番目にホテルを抱える都市である)。温暖な気候に恵まれているため、リゾートは一年を通じて行われる。山間地では、近年まとまった降雪が見られ、一部のウィンタースポーツが行われる。
よく発展した産業には、グラースで盛んな香水製造、ソフィア・アンティポリスやカンヌ・マンドリュー宇宙センター周辺、またはヨーロッパの衛星大手メーカーと県初の工業プラント周辺で行われる先端技術が含まれている[8][9]。
観光業は地中海とアルプスの存在が支配的である。観光業において、県内で64000人が雇用されている。ニースだけで、観光ビジネスの数はフランスの観光市場のシェア12%から13%を占めている。ニースにはパリに次いで国内第2位の空港、コート・ダジュール空港がある。シャルル・ドゴール国際空港、オルリー空港、ル・ブルジェ空港とともに、年間乗客1050万人が通過する。
人口のほとんどが暮らす地中海沿岸は、世界で最も人気のある観光地の一つとなっている。
- 海水浴場 - カンヌ、カーニュ=シュル=メール、アンティーブ、ジュアン=レ=パン、ニース、マントン
- 年間を通じて会議や集会が開ける会場 - カンヌ、ニース、アンティーブ、ジュアン=レ=パン
山間地では、スキーやハイキングが生活にもたらされている(サンティエンヌ=ド=ティネ、ブイユ、ペオーヌ、サン・マルタン・ヴェジュビー、イゾラ、グレオリエール、ペイラ・カヴァなど)。
文化
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Données détaillées des statistiques d'état civil sur les naissances en 2011, Insee, 2012
- ^ Population municipale, données légales de population en vigueur à partir du 1er janvier 2012 - date de référence statistique : 1er janvier 2009, Source : Insee
- ^ Population municipale, données légales de population en vigueur à partir du 1er janvier 2013 - date de référence statistique : 1er janvier 2010, Source : Insee
- ^ Population municipale, données légales de population en vigueur à partir du 1er janvier 2014 - date de référence statistique : 1er janvier 2011, Source : Insee
- ^ Population municipale, données légales de population en vigueur à partir du 1er janvier 2013 - date de référence statistique : 1er janvier 2010, Source : Insee
- ^ a b Produit intérieur brut par département (PIB) à prix courants, Insee.
- ^ Produit intérieur brut (PIB) aux prix courants du marché au niveau NUTS 3, fr:Eurostat. Dernière mise à jour le 5 août 2011.
- ^ 10 entreprises françaises championnes du monde : Alcatel Alenia Space, Journal du net
- ^ Christian Apothéloz, « Alcatel space à Cannes Plus qu’une entreprise, une légende » dans Le Nouvel économiste, mars 2002