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アルベゾン閃石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルフェドソナイトから転送)
アルベゾン閃石
カナダケベック州モンテレジー地域モン・サンチレール プードレット採石場産
カナダケベック州モンテレジー地域モン・サンチレール プードレット採石場産
分類 ケイ酸塩鉱物
シュツルンツ分類 09.DE.25
Dana Classification 66.01.03c.09
化学式 NaNa2(Fe2+4Fe3+)Si8O22(OH)2
結晶系 単斜晶系
晶癖 繊維状で放射状に集合
双晶 単晶か[100]面で層状に結合
へき開 [110]方向に完全
断口 不平坦
粘靱性 脆い
モース硬度 5–6
光沢 ガラス光沢
黒色、薄い縁は暗緑色
条痕 濃紺または緑がかった灰色
透明度 半透明 - 不透明
比重 3.3 – 3.5
光学性 二軸性 (-)
屈折率 nα = 1.652–1.699
nβ = 1.660–1.705
nγ = 1.666–1.708
複屈折 δ = 0.014
多色性 強く、青緑色 - 黄褐色 - 灰紫色に変化する
分散 r > v strong
文献 [1][2][3][4]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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アメリカ合衆国ニューハンプシャー州

アルベゾン閃石[5](アルベゾンせんせき、arfvedsoniteアルベゾナイト)は、鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は NaNa2(Fe2+4Fe3+)Si8O22(OH)2結晶系単斜晶系角閃石グループの鉱物。

産出地

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主な主産地はグリーンランドフィンランドノルウェーコラ半島カナダアメリカ合衆国中国モンゴルなどにも出る。

性質・特徴

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モース硬度は6。

用途・加工

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光の干渉による金色ブルーのハネが美しいものを、適当な大きさに割り研磨剤とともにバレルに入れて回転撹拌させて丸く磨き上げ(タンブル加工)、丸玉などのジェムストーンやパワーストーンにされている。評価対象外の閃石は、タンブル加工により他の宝石を丸く磨くための研磨石として使われることがある。

なお鉱石の中で針状の短く光るのは同じでもヌーマイトは、磨くと黒地にパラパラと散らばる玉虫色の細い破片が浮き上がるのが特徴であり、アルベゾン閃石とは組成の違う全く別の鉱物である。また、「藍針ルチル虎目石」「虎目石タイチンルチル」などのフォールス・ネームも付けられて出回っている。

星葉石英語版(アストロフィライト、(K,Na)3(Fe,Mn)7Ti2Si8O24(O,OH)7)がアルベゾン閃石と共生していることがあり、その外観なども似ていることから、星葉石として虚偽表示されることがある。

サイド・ストーリー

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1823年に発見され、鉱物名はスウェーデン化学者ヨアン・オーガスト・アルフェドソンに由来する。

脚注

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  1. ^ Arfvedsonite (PDF) . Handbook of Mineralogy (英語)
  2. ^ Arfvedsonite (英語), MinDat.org, 2012年4月10日閲覧 (英語)
  3. ^ Arfvedsonite (英語), WebMineral.com, 2012年4月10日閲覧 (英語)
  4. ^ 松原聰宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会国立科学博物館叢書〉、2006年、8頁。ISBN 978-4-486-03157-4 
  5. ^ 文部省編『学術用語集 地学編日本学術振興会、1984年、3頁。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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