コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アルビス五月ヶ丘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
地図
地図

アルビス五月ヶ丘(アルビスさつきがおか)は、大阪府池田市五月丘にある、独立行政法人都市再生機構が運営する住宅団地である[1]アルビス五月丘とも表記される[2]

本項では、前身である五月ヶ丘団地(さつきがおかだんち)についても記述する。

概要

[編集]
画像外部リンク
アルビス五月ヶ丘
都市再生機構

鉄筋コンクリート構造であり、棟数は 28 である[3][4]。エレベーターが設備されたマンションタイプの団地である[5]。五月丘二丁目から三丁目にかけての区域に建設されている[6][1]。団地の区画内には、1979年開設の五月丘会館、2003年完成の中央集会所の他に、北集会所などがある[7][8][5][9]

阪急電鉄阪急宝塚本線池田駅からは、徒歩でおよそ15分ほど、阪急バスでおよそ7分ほど、石橋阪大前駅からは、阪急バスでおよそ17分ほどのところにある[1]。周辺には、池田市立渋谷中学校池田市立五月丘小学校の他に、五月山公園、横岡公園、山之手公園、塩塚公園などがある[4][5]

由来

[編集]

1955年(昭和30年)5月25日の広報において、当時市長であった武田義三は、「五月ヶ丘一帯の地域を一応の候補地としてこれが誘致に全力をあげたい」と語っている[10]。1956年(昭和31年)、日本住宅公団によって五月ヶ丘団地を建設するための開発が始められた[11][12]。もともとミカンの畑が多数存在していた五月山山麓の丘陵地が、土地区画整理事業によって開発されていった[13][14]

1957年(昭和32年)、五月ヶ丘団地の建設が開始される[15]。工事が進められる中で、団地建設予定地内の池田茶臼山古墳が破壊される危機に瀕したが、郷土史家や市民らによって保存運動が展開され、古墳は公園の一部として保存されることとなった[16][13][17][18]

1959年(昭和34年)8月から1962年(昭和37年)4月にかけて、入居が行われた[19]。1959年(昭和34年)に五月ヶ丘団地が完成した[17]。敷地面積は 101,426 平方メートルであり、総戸数は 1,577 戸である[19]。1998年(平成10年)から2003年(平成15年)にかけて、住宅・都市整備公団(後の都市基盤整備公団、現在の独立行政法人都市再生機構)によって建て替え工事が行われ、アルビス五月ヶ丘となる[10][5][20]。2019年4月より、121号棟前が池田市立図書館の移動図書館「さつき号」のステーションの1つとなっている[21][22][23]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c アルビス五月ヶ丘 (大阪府池田市)”. 独立行政法人都市再生機構. 2019年10月22日閲覧。
  2. ^ D地区(五月丘、渋谷、上池田、緑丘)”. 池田市. 2019年10月22日閲覧。
  3. ^ 池田市市営住宅長寿命化計画”. 池田市. 2019年10月22日閲覧。
  4. ^ a b 団地配置図”. 独立行政法人都市再生機構. 2019年10月22日閲覧。
  5. ^ a b c d 五月山の麓、地域で子供を育てる街 アルビス五月ヶ丘”. 良品計画. 2019年10月22日閲覧。
  6. ^ 池田市全図”. 大阪の住まい活性化フォーラム. 2019年10月22日閲覧。
  7. ^ 投票所一覧表”. 池田市. 2019年10月22日閲覧。
  8. ^ (40)五月丘会館”. 池田市. 2019年10月22日閲覧。
  9. ^ “池田・五月丘にコミュニティカフェ開店”. マチゴト 豊中 池田. (2012年7月11日). http://machigoto.jp/news/detail/?art_id=2209 2019年10月22日閲覧。 
  10. ^ a b 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 358.
  11. ^ 笠原俊則 (1978年12月28日). “猪名川流域における開発とそれにともなう水文環境の変化”. 一般社団法人 人文地理学会. 2019年10月22日閲覧。
  12. ^ 五月丘まちづくり通信”. 五月丘地域コミュニティ推進協議会 (2019年3月). 2019年10月22日閲覧。
  13. ^ a b 『池田市の昭和』 2019, p. 126.
  14. ^ 『池田歴史散歩 地名と文化財』 1999, p. 34.
  15. ^ 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 315.
  16. ^ 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 439.
  17. ^ a b 池田市の歴史文化”. 池田市. 2019年10月22日閲覧。
  18. ^ 『池田歴史散歩 地名と文化財』 1999, p. 36.
  19. ^ a b 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 357.
  20. ^ 未利用国有地の活用に向けた説明会 議事録”. 池田市. 2020年5月30日閲覧。
  21. ^ 移動図書館さつき号利用案内”. 池田市立図書館. 2019年11月5日閲覧。
  22. ^ さつき号巡回日程”. 池田市立図書館. 2019年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月6日閲覧。
  23. ^ 広報いけだ”. 池田市 (2019年4月). 2019年11月16日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 池田市史編纂委員会(編集)『新修 池田市史 第4巻 現代編』池田市、2011年3月31日。 
  • 能登宏之・室田卓雄(監修)『池田市の昭和 写真アルバム』樹林舎、2019年1月。ISBN 978-4-908436-30-7 
  • 室田卓雄『池田歴史散歩 地名と文化財』いけだ市民文化振興財団、1999年8月。 

座標: 北緯34度49分46秒 東経135度26分12秒 / 北緯34.82939度 東経135.43661度 / 34.82939; 135.43661