アルゼンチンとニュージーランドの関係
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アルゼンチンとニュージーランド関係(スペイン語: Relaciones Argentina-Nueva Zelanda 英語: Argentina–New Zealand relations マオリ語: Argentina - te whanaungatanga o Aotearoa)は、アルゼンチン共和国とニュージーランドの外交関係を指す。両国はケアンズ・グループと国際連合の相互加盟国である。
歴史
[編集]アルゼンチンとニュージーランドは南半球の工業国である。1964年に両国の国交が樹立されたが[1] 、距離が離れている事もあり、両国の関係は非常に限られた物であった。アルゼンチンがウェリントンに大使館を開設したのは1977年の事である[2]。
1976年、アルゼンチンは軍事政権の下に置かれたが、その軍事政権は、フォークランド諸島(アルゼンチン沖のイギリスの海外領土)に対する領有権を主張した。1982年4月、アルゼンチンはフォークランド諸島に侵攻し、フォークランド紛争が勃発した。アルゼンチン軍による侵攻直後、ニュージーランドはアルゼンチンと断交し、経済制裁を加えた[2][3]。同年6月紛争はイギリスの勝利に終わった。1984年、アルゼンチンとニュージーランドは国交を再開した[4]。 1987年にはオークランドに領事館を開設し、1997年にはウェリントンに大使館を再開した[2]。 1998年4月、アルゼンチンのカルロス・メネム大統領がニュージーランドを訪問し、ニュージーランドのジェニー・シップリー首相と会談した。 同年、ニュージーランドはブエノスアイレスに大使館を開設した[5]。
アルゼンチンとニュージーランドの関係が再確立されて以来、両国は世界の農業貿易の改善、南極と南洋の保全、気候変動、クジラの保護、国際人権、平和維持、兵器の不拡散への認識を国際社会に働きかけてきた[6]。 2001年11月には、ニュージーランドのヘレン・クラーク首相がアルゼンチンを訪問した[7]。 両国はワーキングホリデー査証制度に署名し、確立している。2015年12月にはニュージーランド航空がオークランドとブエノスアイレス間の直行便を就航させた[8]。2017年にはアルゼンチンのリカルド・ネグリ農相がニュージーランドを訪問した[6]。
貿易
[編集]2016年、アルゼンチンとニュージーランドの貿易総額は1億9,900万米ドルであった[6]。 アルゼンチンのニュージーランドへの主な輸出品には、大豆油粕、砂糖、調理・保存された果物やナッツ、自動車などが含まれる。ニュージーランドのアルゼンチンへの主な輸出品には、紙製品、航空機、機械、アルビノイド、でんぷん・糊、電気機械などがある[6]。
脚注
[編集]- ^ Argentina-Nueva Zelandia (in Spanish)
- ^ a b c Latin America and New Zealand
- ^ Sanctions during the Falklands Islands Conflict
- ^ Argentina and New Zealand: Two Countries of the South
- ^ Beehive: President of Argentina to visit New Zealand
- ^ a b c d New Zealand Foreign Affairs and Trade:Argentina
- ^ 'Flamboyant' Clark rates trip a success
- ^ Air NZ makes big leap into South America