アルコRSC-2形ディーゼル機関車
アルコRSC-2 | |
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基本情報 | |
製造所 | アメリカン・ロコモティブ |
製造年 | 1946年 - 1950年 |
製造数 | 91両 |
主要諸元 | |
軸配置 | A1A-A1A |
長さ | 16.18 m |
幅 | 3.05 m |
高さ | 4.27 m |
機関車重量 | 110.0 t |
燃料搭載量 | 3,000 L |
動力伝達方式 | 電気式 |
機関 | ALCO244型 1基 |
発電機 | 直流発電機 |
主電動機 | 直流駆動用モーター |
最高速度 | 105 km/h |
出力 | 1,500馬力 (1,100kW) - 1,600馬力 |
アルコRSC-2は、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)が生産した車軸配置A1A-A1A、ロード・スイッチャータイプの電気式ディーゼル機関車である。RS-2の軸重を軽減するために車軸配置を変更したもので、1946年10月から1950年4月にかけて計91両が製造された。
解説
[編集]RSC-2には、出力1,500馬力の設計記号E-1661AとE-1661B、出力1,600馬力のE-1661Cがある。
また、納入後、台車をB形のも(2動軸のもの)に変更したものもあり、後述するシーボード・エア・ライン鉄道(SAL)では23両が、スー・ライン鉄道(SOO)では全4両が該当する。
最初にRSC-2の配備を受けた鉄道は、ミルウォーキー鉄道(MILW)であった。1947年、完全ディーゼル化した場合の影響を調べるために、ウィスコンシン州ワウソーに事務所を置くバレー・ディビジョンに配置された。この試験配置は成功し、すぐに全蒸気機関車がバレー・ディビジョンから排除された。その後は、GM-EMDのSDL39に置き換えられるまで、長く使用された。
アメリカ南東部のシーボード・エア・ライン鉄道(SAL)に目を向けると、SALの支線において、RSC-2は適正な出力を持ったジャストサイズの機関車であった。SALは徐々に増備し、RSC-2の最大所有者となった。そして、入換から、フロリダ州ボーンバレーからの重量リン酸塩輸送にまで使用した。SALがシーボード・コースト・ライン鉄道(SCL)になってもまだ使用され、1970年代初頭にようやくタンパのユーセタ(Uceta)の工場で解体された。
アルコは本形式をポルトガルとアルジェリアにも輸出した。ポルトガルへは12両が輸出され、製造後60年を経過してもなお5両が21世紀になっても定期旅客列車牽引に使用されている。そして、1両が博物館に、6両が軌道保守会社に譲渡された。
製造時の所有者
[編集]鉄道 | 両数 | ロードナンバー | 備考 |
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Office des Chemins de fer Algériens (Office CFA) | 040DD1 - 040DD5 | ||
ポルトガル鉄道 | DE101-DE106, DE1101-DE1106 | 5両が稼働中 | |
アメリカン・ロコモティブ (デモ車) | 1190 | のちユニオン・パシフィック鉄道(UP)へ | |
シカゴ・ミルウォーキー・セント・ポール・アンド・パシフィック鉄道 (ミルウォーキー鉄道、MILW) | 975-996 | ||
シーボード・エア・ライン鉄道(SAL) | 1500-1536 | 1532-1536 は1,600馬力 | |
スー・ライン鉄道(SOO) | 368-371 | ||
ユニオン・パシフィック鉄道(UP) | 1180-1189 | ||
合計 | 91 |