アメリカ合衆国名誉市民
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アメリカ合衆国名誉市民(アメリカがっしゅうこくめいよしみん、英: Honorary Citizen of the United States)は、アメリカ合衆国の政府より、名誉市民権(honorary citizenship)を与えられた外国人のこと。
名誉市民権は、大統領が「傑出した功績がある」と判断した外国人に与える名誉称号である。合衆国議会により制定され、大統領の署名を以て発効する法律によって認定される(性格上、大統領の拒否権行使や議会による再可決は、法的には可能だが考えにくい)。
あくまで名誉称号であり、実際の米国市民権のような権利および義務は一切付随しない。
2019年現在、アメリカ合衆国名誉市民は8人。そのうち生前に叙された者は2人である。また、存命者は存在しない。
アメリカ合衆国名誉市民
[編集]- 1963年受称:ウィンストン・チャーチル (受称翌々年没)
- 1981年受称:ラウル・ワレンバーグ (1945年失踪、1947年没?、ナチス・ドイツからのユダヤ人救出)
- 1984年受称:ウィリアム・ペン (1718年没、ペンシルベニア植民地建設・アメリカ社会への思想影響)
- 1984年受称:ハンナ・キャローヒル・ペン (1726年没、同上。ウィリアム・ペンの2番目の妻)
- 1996年受称:マザー・テレサ (受称翌年没)
- 2002年受称:ラファイエット侯爵 (1834年没、アメリカ独立戦争への貢献)
- 2009年受称:カジミエシュ・プワスキ (1779年没、同上)
- 2014年受称:ベルナルド・デ・ガルベス (1786年没、同上)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Honorary Citizens of the United States 名誉市民認定の法律原文(アメリカ合衆国上院サイト)(英語)
- 8 FAM 306.1 HONORARY CITIZENSHIP アメリカ合衆国国務省による名誉市民の説明(英語)