コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アメリカハマグルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカハマグルマ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: Sphagneticola
: アメリカハマグルマ S. trilobata
学名
Sphagneticola trilobata
(L.) Pruski
シノニム

Wedelia trilobata

英名
Bay Biscayne Creeping-oxeye[1]

アメリカハマグルマ(学名:Sphagneticola trilobata)は、キク目・キク亜科に分類される多年草の一種。別名「ミツバハマグルマ」。園芸種として「ウェデリア」とも称される[2][3]

分布

[編集]

中央アメリカを原産地とする[4]アメリカ合衆国オーストラリアコンゴ民主共和国インドネシア日本沖縄)、太平洋諸島帰化植物として定着している[5]

特徴

[編集]

草丈40-50cm[4]。長さ4-9cmの葉には不規則な鋸歯がある。黄色い花を通年咲かせる。

熱帯から亜熱帯の森林、農耕地、海岸、河原、市街地などに生育する。

外来種問題

[編集]

日本では1970年代から沖縄の各地に緑化植物として導入され、野生化している[5]。世界的にはマングローブや海岸植生といった希少な自然環境に侵入し、在来種生態系を脅かしており、侵略的な外来種となっている[4]。また、農耕地では雑草として嫌われている。

こうした悪影響から、国際自然保護連合では本種を世界の侵略的外来種ワースト100のひとつに選定している[4]。日本でも外来生物法により「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」の緊急対策外来種に指定している[6]

刈り取った断片から発根して拡大するため、抜き取りによる防除が必要となる[5]

参考文献

[編集]
  1. ^ "Sphagneticola trilobata" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2011年2月16日閲覧
  2. ^ ~法面緑化と沖縄における植物の保全対策に関する調査研究~外来緑化植物アメリカハマグルマの逸出状況
  3. ^ ウェデリア(アメリカハマグルマ)|みんなの趣味の園芸|NHK出版
  4. ^ a b c d 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7 
  5. ^ a b c アメリカハマグルマ 国立環境研究所 侵入生物DB
  6. ^ https://www.env.go.jp/press/100775.html