アムールパイク
カワカマス | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Esox reichertii (Dybowski, 1869) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
カワカマス | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Amur pike |
アムールパイク(英:Amur pike 、学名:Esox reichertii)は、カワカマス目カワカマス科に分類される淡水魚。単にカワカマス(川魳)というと本種を指す。戦前はカモグチと公称された[1]。
日本では2016年[2]に特定外来生物に指定され、飼育、保管、運搬、輸入が制限されている。
分布
[編集]アムール川水系(中国東北部、ロシア沿海地方)、モンゴル、樺太[3]に分布する。
形態
[編集]体形は長大な円筒形で、尾柄部はやや側偏する。背面は灰褐色で、その輪郭は直線的である。体側から腹部にかけては青灰色。全身には明瞭な小黒斑が散在する。目は顔の上部につく。吻は横に幅広く、先が尖る。口は大きく、下顎がやや突き出る。背鰭と尻鰭は体のきわめて後方に位置する。脂鰭はない。尾鰭は湾入する。
生態
[編集]大河や湖沼などの広大な水域を好む。主に早朝と夕方に活動し、開けた場所の水面付近、または岸近くの水生植物帯を遊泳しながら小魚を探す。小魚を発見すると、姿を隠しながらゆっくりと距離を縮め、十分に近付いた時点で襲いかかる[4]。
自分の棲息域に回遊してきた魚を捕食するので、季節によって餌となる魚の種類が変化する。G. V. ニコルスキーが1945年から1949年にかけてアムール川で行った生態調査では、春はフナ(Carassius auratus)、夏はキタノウグイ(Leuciscus waleckii)やヨコグチ(Xenocypris macrolepis)、初秋はヨコグチやカワイワシ(Hemiculter leucisculus)、晩秋はフナやイシカリワカサギ(Hypomesus olidus)を主に捕食し、冬季は越冬場所の重なるさまざまな種類の魚を捕食していた[5]。
繁殖行動は4月から6月上旬、雪解け水によって水位の上がった岸辺で行われる。まずメスが水没した草むらに進入し、その後を複数のオスが追従する。オスはメスに追いつくとメスの周りを取り囲み、メスに体を激しくぶつけて刺激し、産卵を促す。産卵、放精が完了すると、オスはメスに攻撃されないように速やかに散らばる[4]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ 『原色満洲有用淡水魚類圖説』南満州鉄道、1939年、34頁。
- ^ “「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」について”. 環境省. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “Esox reichertii”. FishBase. 2021年3月21日閲覧。
- ^ a b “[www.kepu.net.cn/gb/lives/fish/import/200210230004.html 最长寿的鱼――狗鱼]”. 中国科学院. 2021年3月21日閲覧。
- ^ “The amur pike (Esox reicherti Dybowski) in Fishes of the Amur Basin (results of the Ichthylogical Expedition to the Amur Region, 1945-1949 by G. V. Nikolsky, 1956) (Fisheries research report: 1787)”. The Institute for Fisheries Research. 2021年3月21日閲覧。