アムル・ハーレド
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アムル・ムハンマド・ヘルミー・ハーレド(عمرو محمد حلمي خالد、Amr Khaled、1967年9月5日 - )は、エジプト・アレクサンドリア出身のムスリムの説教師。テレビ番組を中心に人気があり、2006年の「ニューヨーク・タイムズ」では、世界的に影響力をもつ人物100人の中に選ばれた。
経歴
[編集]父親は大統領府付きの医師、母親は元首相の孫という家庭に生まれる。カイロのモハンディシーンで育ち、カイロ大学の商学部で学ぶ。
大学卒業後は大手会計事務所のKPMGに勤務したのち、1990年代から専門の説教師として活動をはじめる。2003年に渡英し、2010年にウェールズ大学で博士号を取得。現在はカイロやバーミンガムにオフィスをもち活動している。
2012年9月22日、「エジプト党」を結成した[1]。
思想
[編集]みずからの方法論を「信仰による成長」と呼び、信仰による意識の変化によって個人の成功、社会の成功と発展を目指す。そのために自己啓発や能力開発を活用した番組にも出演する。
みずからの基本方針を、「三つの否」として示している。その内容は、「一、ファトワーへの否。自分はウラマーではないので出す資格がない。二、政治への否。政治のための時間はない。三、党派に属することへの否」
主な出演番組
[編集]- Call for Coexistence (アラビア語: دعوة للتعايش) テレビ番組。2007年
- Life Makers (アラビア語: صناع الحياة) テレビ番組。2004 - 2005年
- On the Path of the Beloved (アラビア語: على خطى الحبيب) ラマダーンの特別番組。2005年
- In Thy Name We Live (アラビア語:باسمك نحيا) ラマダーンの特別番組。2006年
- Qur'an Stories (アラビア語:قصص القرآن) ラマダーンの特別番組。2008年
- Tomorrow is better (アラビア語 : بكرا إحلى )
参考文献
[編集]- 八木久美子『グローバル化とイスラム : エジプトの「俗人」説教師たち』世界思想社〈Sekaishiso seminar〉、2011年。ISBN 9784790715443。 NCID BB06968224。全国書誌番号:21998098 。
脚注
[編集]- ^ “Popular Islamic preacher Amr Khaled launches party for youth”. Ahramonline. (2012年9月22日) 2012年9月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Official website
- 八木久美子「イスラムの「俗人」スター説教師」『東京外国語大学論集』第77号、東京外国語大学、2008年12月、117-133頁、ISSN 04934342、NAID 120001316630。
- Amr Khaled's video full lectures
- Amr Khaled's video lectures on Google Video
- Amr Khaled's video lectures of YouTube
- A Master of Philosophy Thesis on Amr Khaled by Lindsay Wise, Oxford University
- A Day in the life of Amr Khaled Egypt Today Magazine.
- CSMonitor: Moderate Muslim Voice falls silent from 2002
- Preacher on the run (Al Ahram Weekly)
- The Radical Middle Way
- "Amr Khaled: Islam's Billy Graham." David Hardacker, The Independent, January 4, 2006.
- "Copenhagen Conference Eyes Better Muslim-West Dialogue." Nidal Abu Arif, Islam Online, March 9, 2006.
- Muslims of Europe Conference July 2006.
- A phenomenon called Amr Khaled. A. Sallem Qasem, Yemen Times, April 2004.
- Interview with Amr Khaled: A Call for Muslims in the West to Serve Their Societies, Qantara.de, November 2010