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アミノメチルプロパノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アミノメチルプロパノール
識別情報
CAS登録番号 124-68-5 チェック
PubChem 11807
ChemSpider 13835861
UNII LU49E6626Q チェック
特性
化学式 C4H11NO
モル質量 89.14 g mol−1
密度 0.934 g/cm3
融点

30-31 °C, 272 K, 6 °F

沸点

165.5 °C, 439 K, 330 °F

への溶解度 混和
アルコールへの溶解度 溶ける
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H315, H319, H412
Pフレーズ P264, P264+265, P273, P280, P302+352, P305+351+338, P321, P332+317, P337+317, P362+364, P501
主な危険性 刺激性
NFPA 704
2
2
0
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アミノメチルプロパノール英語: aminomethyl propanol、AMP)は、化学式が H2NC(CH3)2CH2OH の有機化合物である。無色の液体で、アルカノールアミンに分類される。有用な緩衝剤であり、多くの有機化合物の前駆体でもある[1]

水溶液として市販されており、様々な濃度で入手できる。

合成

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アミノメチルプロパノールは、2-アミノイソ酪酸またはそのエステル水素化によって合成できる。

性質

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水に溶け[2][3]、密度は水とほぼ同じ[2]

利用

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緩衝液の調製に使われる[2]。薬品のアンブフィリン英語版パマブロム英語版の成分である。化粧品にも使用されている[1]

アシルクロライドとの反応によりオキサゾリン類の前駆体となる[4]。アルコールの硫酸化を経て、2,2-ジメチルアジリジンの前駆体にもなる[5]

出典

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  1. ^ a b Aminomethyl-propanol”. Cosmetics Info. 14 August 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。14 August 2014閲覧。
  2. ^ a b c 2-Amino-2-methyl-1-propanol”. Chemical Book. 14 August 2014閲覧。
  3. ^ Bougie, Francis; Iliuta, Maria (2012-02-14). “Sterically Hindered Amine-Based Absorbents for the Removal of CO2 from Gas Streams”. J Chem Eng Data 57 (3): 635–669. doi:10.1021/je200731v. 
  4. ^ Albert I. Meyers; Mark E. Flanagan (1993). “2,2'-Dimethoxy-6-Formylbiphenyl”. Org. Synth. 71: 107. doi:10.15227/orgsyn.071.0107. 
  5. ^ Kenneth N. Campbell; Armiger H. Sommers; Barbara K. Campbell; Lee Irvin Smith; Oliver H. Emerson; D. E. Pearson; J. F. Baxter; K. N. Carter (1947). “Tert-butylamine”. Org. Synth. 27: 12. doi:10.15227/orgsyn.027.0012.