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アブ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アブ科
アブ属の1種 Tabanus glaucops
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : アブ下目 Tabanomorpha
上科 : アブ上科 Tabanoidea
: アブ科 Tabanidae
学名
Tabanidae Latreille180
英名
Horse-fly
亜科

アブ科(アブか)は、昆虫綱ハエ目の1科である。

アブ(虻)と総称されるが、「アブ」はしばしば、より広い範囲のハエ目昆虫を総称する[1][2]

特徴

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ほぼすべての種で、雌の成体は吸血を行う[3]。ただし多くは、被子植物授粉者でもある[3]。夜間、灯火にも飛来する[4]

系統

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アブ科は3亜科に分かれる。ただし、ハネモンアブ(キンメアブ)亜科 Chrysopsinae の単系統性は不確実である[3]

亜科はそれぞれいくつかのに分かれる[3][5]。ただし、マルガタアブ亜科 Pangoniinae 以外に属する族は分子系統による検証が進んでおらず不確実なので、下の系統樹には「?」つきで記した。

アブ科
ハネモンアブ(キンメアブ)亜科
Chrysopsinae

? Bouvieromyiini

? Chrysopsini

? Rhinomyzini

アブ亜科
Tabaninae

? Diachlorini

? Haematopotini

? Tabanini

マルガタアブ亜科
Pangoniinae

Mycteromyiini

Pangonini

Goniopsini

Philolichini

Socionini

属と種

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4500種が現生する[3]。以下のリストの種はごくごく一部である。 「メクラアブ」という和名の代替名として「キンメアブ」と「ハネモンアブ」が存在し、現在も統一の見解に至っていない[6]

出典

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  1. ^ 高橋弘 (1987), “アブ”, in 相賀徹夫, 日本大百科全書 18 (初版 ed.), ISBN 4-09-526018-1 
  2. ^ 篠永哲 (2009), “アブ”, in 下中直人, 世界大百科事典, 2009年改定新版, 平凡社 
  3. ^ a b c d e A molecular phylogeny of deer flies and their closest relatives - Entomological Society of America, November 11, 2013
  4. ^ 山内健生・渡辺 護 (2015) 石川県白山市尾添においてライトトラップで採集されたアブ科. はなあぶ, (40): 7-8.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l Lessard, Bryan D., “Revision of the austral horse fly tribe Scionini (Diptera: Tabanidae)”, Austral entomology 53 (2): 203-239, doi:10.1111/aen.12076 
  6. ^ 山内健生・渡辺 護・中村慎吾 (2010) 広島県におけるアブ科の分布記録. 比和科学博物館研究報告, 51: 241-247.https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00031362 [
  7. ^ 早川, 博文アブの 1 新属 Hirosia ツナギアブ属の記載」『衛生動物』第33巻第2号、日本衛生動物学会、145-147頁、doi:10.7601/mez.33.145