アナベルのサーペンタインダンス
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アナベルのサーペンタインダンス | |
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Annabelle Serpentine Dance | |
監督 |
ウィリアム・K・L・ディクソン ウィリアム・ハイセ |
製作 | ウィリアム・ハイセ |
出演者 | アナベル・ムーア |
製作会社 | エディソン社 |
配給 | エディソン社 |
公開 | 1894年-1897年 |
上映時間 | 45秒 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | サイレント |
『アナベルのサーペンタインダンス』(英語: Annabelle Serpentine Dance)は、アメリカ合衆国で作られた短編のサイレント映画である。エディソン社が1894年8月に製作・配給した。19世紀末にエディソンスタジオが公開した映画のうちの1本である。それぞれの短編はアナベル・ムーアが踊って人気のあったサーペンタインダンス(ロイ・フラーがスカートダンスから発展させたダンスの一種)を撮ったものである。多くのフィルムは、手彩色されたカラーの状態で配給された[1]。
映画のアクション
[編集]一連のダンスのパフォーマンスは固定ショットで撮影されている。最初はアナベルが手でスカートを持ち、腕を伸ばしてスカートを流れるように広げるところから始まる。アナベルは背中に蝶の羽、髪にメルクリウスの翼をつけており、微笑んでいる。アナベルのダンスの動きにより、足があらわになってよく見えるようになっている。アナベルは高く蹴ったり、お辞儀をしたり、左右に動いたりする。2人目のダンサーはたっぷりした長いスカートを着て両手に杖を持っており、この杖はスカートの外縁につけてある。腕の動きによって作られるスカートの流れのせいで、2番目のダンスは1番目とは違う印象を与える。
製作と配給
[編集]さまざまな版の映画が1894年8月10日、1895年2月、1895年4-8月、1897年5月8日の4回に分けて公開された[2]。ウィリアム・K・L・ディクソンとウィリアム・ハイセがこの映画を監督した。ハイセはプロデューサーで撮影技師もつとめている。
映画史家のコメントによると、見ている者が手回しを遅くしてフッテージを見た可能性がある。これは他の芸術形態では技術的に不可能である[3]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Yumibe, Joshua (2012). Moving Color: Early Film, Mass Culture, Modernism. Rutgers University Press, ISBN 9780813552989
- ^ Perry, Ted (2006). Masterpieces of Modernist Cinema. Indiana University Press, ISBN 9780253347718
- ^ Barker, Jennifer M. (2009). The Tactile Eye: Touch and the Cinematic Experience. University of California Press, ISBN 9780520258426