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アナフィラトキシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アナフィラトキシン(en:Anaphylatoxin)とは、抗原抗体複合体が、進入した異物に対して連鎖反応を起こし、活性化したC3~C5補体(complement)をさす[1] [2]。肥満細胞や好塩基球に作用してヒスタミンを放出させ、血管透過性亢進や平滑筋の収縮を引き起こす。IgEを介さないアナフィラキシーの機序の一つである。

働き

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C3a

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抗原抗体複合体の周囲へ拡散し、ヒスタミンマスト細胞から遊離(脱顆粒)させ、毛細血管を拡張してその透過性を高める。高められた毛細血管の透過性は、白血球の動員を助ける[2]

C5a

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走化性因子(chemotratic factor)として、白血球を引き寄せ、食菌を助ける[2]平滑筋の収縮や、毛細血管の透過性を亢進する。

C4a

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アナフィラトキシンとしての働きは上記の補体より少ない[3]

参考文献

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  1. ^ Hugli TE (1986). “Biochemistry and biology of anaphylatoxins”. Complement 3 (3): 111–27. PMID 3542363. 
  2. ^ a b c 天児 和暢, 南嶋 洋一『微生物学 第9版』医学書院、2003年。ISBN 4-260-35262-8 
  3. ^ 翻訳元

関連項目

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