アッヴェントゥーラ・フィルム
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アッヴェントゥーラ・フィルム(伊語Avventura Films)は、フランスに本拠地を持つ映画製作会社。スイスの映画プロデューサーのルート・ヴァルトブルゲールが設立、経営していることで知られる。
来歴・概要
[編集]1996年、スイスのチューリッヒにすでに映画製作会社「ヴェガ・フィルム」を率い、映画プロデューサーとして活躍していたルート・ヴァルトブルゲールがフランスのパリに設立した会社である。「アッヴェントゥーラ」とはイタリア語で「冒険、アヴァンチュール」を意味すると同時に、イタリアの映画監督ミケランジェロ・アントニオーニの映画『情事』(1959年)の原題でもある。同社は、つねに「ヴェガ・フィルム」社との共同で製作・出資を行なっている。1本の映画がフランスとスイスの2つの国籍をもつことで、両国のテレビ局から出資を仰ぐことができ、両国の公的資金(フランスのCNC、スイスのヴォー州基金など)を導入することが可能になる。
フランスの映画プロデューサーアラン・サルド、およびスイス在住の映画作家ジャン=リュック・ゴダールとアンヌ=マリー・ミエヴィルのふたりが経営する映画製作会社「ペリフェリア」社と組んで、ゴダール、あるいはミエヴィルの単独監督作に多く出資している。1990年代以降のゴダール=ミエヴィルを商業映画の世界にとどまらせ、創作をつづけさせることに貢献している。
所在地は、フランス・パリ市フランクラン・ロズヴェルト通り20番地(20, avenue Franklin Roosevelt)。「ヴェガ・フィルム」社のパリ支社と同一住所である。
フィルモグラフィー
[編集]- フォー・エヴァー・モーツァルト For Ever Mozart 1996年 監督ジャン=リュック・ゴダール、製作総指揮ルート・ヴァルトブルゲール、プロデューサーアラン・サルド 仏スイス合作 カナル・プリュス(仏テレビ局Canal+)、欧州ローヌ=アルプ映画センター、CNC、DFI、ユリマージュ、フランス2シネマ(仏テレビ局France 2)、ペリフェリア、ローヌ=アルプ・フィルム、テレヴィジョン・スイス=ロマンド(スイステレビ局TSR)、ヴェガ・フィルムとの共同製作
- F. est un salaud 1998年 監督マルセル・ジスレ、プロデューサーピエール=アラン・シャッツマン、ルート・ヴァルトブルゲール、撮影監督ソフィ・マンティニュー 仏スイス合作 ヴェガ・フィルム、アレナ・フィルムとの共同製作
- そして愛に至る Après la réconciliation 2000年 監督・脚本アンヌ=マリー・ミエヴィル、プロデューサールート・ヴァルトブルゲール、アラン・サルド 仏スイス合作 カナル・プリュス、CNC、DFI、フォンダシオン・ヴォードワーズ(ヴォー州基金)、ペリフェリア、テレヴィジョン・スイス=ロマンド、ヴェガ・フィルムとの共同製作
- 愛の世紀 Éloge de l'amour 2001年 監督・脚本ジャン=リュック・ゴダール、プロデューサールート・ヴァルトブルゲール、アラン・サルド 仏スイス合作 カナル・プリュス、レ・フィルム・アラン・サルド、ペリフェリア、テレヴィジョン・スイス=ロマンド、ヴェガ・フィルム、アルテ・フランス・シネマ(仏独テレビ局Arteの映画部門)との共同製作
- アワー・ミュージック Notre musique 2004年 監督ジャン=リュック・ゴダール、プロデューサールート・ヴァルトブルゲール、アラン・サルド 仏スイス合作 レ・フィルム・アラン・サルド、ペリフェリア、フランス3シネマ(仏テレビ局France 3)、カナル・プリュス、テレヴィジョン・スイス=ロマンド、ヴェガ・フィルムとの共同製作
- Une journée 2007年 監督ジャコブ・ベルジェ、プロデューサールート・ヴァルトブルゲール、共同プロデューサーグレゴワール・ソルラ、ヨゼフ・シュタインバーガー 仏スイス合作 製作ヴェガ・フィルム、テレヴィジョン・スイス=ロマンド、共同製作ホワイ・ノット・プロデュクシオン
関連項目
[編集]- ヴェガ・フィルム - ルート・ヴァルトブルゲールが経営するスイスの製作会社
- レ・フィルム・アラン・サルド - アッヴェントゥーラ・フィルム社と提携の多い製作会社
- ペリフェリア - アッヴェントゥーラ・フィルム社と提携の多い製作会社。ゴダール=ミエヴィルが経営。