アッザ・トランスポート
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設立 | 1993年 | |||
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運航停止 | 2013年 | |||
保有機材数 | 4 | |||
本拠地 | ハルツーム |
アッザ・トランスポート (Azza Transport) は、かつてスーダンのハルツームを拠点として活動していた貨物航空会社。別名で、アッザ・エア・トランスポート (Azza Air Transport)[1]、アッザ・アビエーション (Azza Aviaiton) ともいった[2]。アフリカや中東の各地で貨物機のチャーター便を運行し、ヨーロッパ向けの運行も計画されていた。主要な運行拠点は、ハルツーム国際空港に置かれていた[3]。
沿革
[編集]この航空会社は、1993年に設立され、同年9月から運行が開始された。この会社は、オムドゥルマン・ナショナル銀行 (Omdurman National Bank)、シャイカン保険 (Shaikan Insurances)、シェイカン保険 (Sheikan Insurance) によって所有されていた。同社には 350人の従業員がいた[3]。
2007年5月30日、アメリカ合衆国国務省は、ダルフール紛争の深刻化を受け、経済制裁の対象となるスーダンの企業のリストにアッザ・トランスポートを掲載し、その理由を「小火器、弾薬、銃砲を、ダルフールのスーダン政府軍とジャンジャウィード民兵へ運搬した」からだと説明した[4]。
2010年には、EUが域内への運航禁止措置をとり、この措置はその後も更新された[5]。
2013年には、企業として存続していない状態となり、EUの禁止措置対象のリストから外された[5]。
事故
[編集]2009年10月21日、スーダン航空に機体がリースされる形で運航されていたアッザ・トランスポート2241便のボーイング707-330C が、アラブ首長国連邦のシャールジャ国際空港からの離陸直後に墜落した。この便は貨物便であり、乗員6名は全員が死亡した[6][7][8]。
2012年10月7日には、スーダン政府軍の装備や兵員を乗せたアントノフ・An-12BPが、ハルツーム郊外に墜落し、乗っていた15名が死亡した[9]
保有機材
[編集]アッザ・トランスポートの保有機材は、上記の2241便の事故があった2009年10月の時点で、事故機を除き、以下のような編成であった[3]。
脚注
[編集]- ^ “Azza Air Transport 707 struggled to gain altitude”. World Airline News. 2020年6月3日閲覧。
- ^ U.S. General Services Administration, National Archives and Records Service (2007-07-01). Code of Federal Regulations: Record 2: 2007-. Office of the Federal Register. p. 612 Google books
- ^ a b c “Directory: World Airlines”. Flight International: p. 83. (2007年3月27日)
- ^ Grounding Sudan's Air Force
- ^ a b “AZZA Transport”. Aviation Safety Network (ASN). 2020年6月3日閲覧。
- ^ “Six dead as cargo plane crashes at Sharjah Airport”. Arabian Business. 2009年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月21日閲覧。
- ^ “UAE crashed cargo plane owned by Sudan's Azza Air”. Reuters. (2009年10月21日) 2009年10月21日閲覧。
- ^ “Status: Final / Date: Wednesday 21 October 2009”. Aviation Safety Network (ASN). 2020年6月3日閲覧。
- ^ “Status:Preliminary / Date: Sunday 7 October 2012”. Aviation Safety Network (ASN). 2020年6月3日閲覧。