アッサム
アッサム | |
---|---|
種類 | 紅茶 |
| |
起源 | インド・アッサム地方 |
| |
説明 | 芳醇な香りと強いコクを持ち、ミルクティーに向く[1] |
|
アッサム(アッサム語: অসম, ヒンディー語: आसाम, または असम)とは、インドのアッサム地方(インド北東部)でつくられる紅茶の総称である。
特徴
[編集]アッサム平原は世界有数の降水量を持ち、世界最大の紅茶産地である[1]。アッサムの紅茶は水色が濃い茶褐色でこくが強いため、ミルクティーとして飲まれることが多い[1]。チャイ用として細かく丸まったCTC製法(Crush Tear Curl — つぶして、ひきさいて、丸める)で製茶されたものが多く出回っている。4月から5月にファーストフラッシュが、6月から7月にセカンドフラッシュが摘まれ、11月までが生産時期である[1]。インド国内で消費される量が多い[1]。
歴史
[編集]19世紀初頭まで茶は東アジアに限定された作物とみなされていたが、1823年、アッサム地方に交易開拓に来たイギリス人・ロバート・ブルース (茶樹農家)が野生茶樹を発見した。この植物は最初、独立種として記載され後にチャノキ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze)の変種として再記載された。これが高木になる変種のアッサムチャ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)である。この発見がアッサムでの茶栽培のきっかけである。アッサムチャは基本変種よりも寒さに弱い反面、低緯度地域あるいは低高度地域での栽培に向いている。1839年(1838年という説もある)、イギリスにはじめて輸出され、以降インド紅茶を代表する紅茶としての地位を確立した。ちなみにダージリンは中国から導入された基本変種であるチャノキ(学名 : Camellia sinensis (L.) Kuntze)をインドで栽培したものである。