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アタック角

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

輪軸のアタック角

鉄道車両におけるアタック角とは曲線区間などにおいて輪軸の向きと輪軸進行方向の向きの間に生じる角度をいう。車輪アタック角とも呼ばれる[1]。右の図のγがアタック角である。アタック角が0でないことによって車輪をレールに押し付ける力(押圧)が生じ、脱線の原因となることがある[2]。また、レールに対して車輪が横滑りをすることに起因して、車輪の踏面とレールの摩耗が増加する。さらに、アタック角が大きい場合、フランジがレール側面と接触することが軋み音の原因の一つとなり摩耗が増加する。アタック角などに起因する曲線区間における摩耗を軽減する目的で車両あるいは線路側に塗油装置を設置することがある[3]。アタック角を減少させる目的で各種の自己操舵台車(ラジアル台車、操舵台車)が開発されている。(鉄道車両の台車#操舵台車・ラジアル台車(輪軸操舵機構つき台車)参照)

関連項目

脚注

  1. ^ 3.8.2 輪重横圧推定式の概要及び解析結果”. 国土交通省. 2022年3月4日閲覧。
  2. ^ アタック角以外の原因による押圧もある。
  3. ^ 小林実, 工藤浩之「線路部門 業務資料「車輪/レールの潤滑」 地下鉄における新たなレール塗油手法の検証」(PDF)『日本鉄道施設協会誌』第48巻第7号、日本鉄道施設協会、2010年7月、574-577頁、ISSN 09132643NAID 400172121392022年4月14日閲覧 

参考文献