アゾール
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アゾール(azole)とは、窒素を1つ以上含む複素5員環化合物の総称である[1]。IUPAC命名法の基準となる拡張ハンチュ-ウィドマン命名法で窒素を含む複素5員環化合物の語幹が "-azole" となることに由来する。本来ピロールは許容慣用名であり、IUPAC組織名では1H-アゾールである。
命名法
[編集]アゾール類は次に示す許容慣用名[2]以外は拡張ハンチュ-ウィドマン命名法に従って命名される[3]。
- ピロール (pyrrole) —- 1H-azole
- 2H-ピロール (2H-Pyrrole) —- 2H-azole
- イミダゾール (imidazole) —- 1,3-diazole
- ピラゾール (pyrazole) —- 1,2-diazole
- イソチアゾール (isothiazole) —- 1,2-thiazole
- オキサゾール (oxazole) —- 1,3-oxazole
- イソオキサゾール (isoxazole) —- 1,2-oxazole
- フラザン (furazan) —- 1,2,5-oxadiazole
拡張ハンチュ-ウィドマン命名法では窒素原子数に応じて含窒素複素5員環化合物は
と呼ばれる。また、窒素以外の複素元素(酸素、硫黄)も置換されたアゾール類のIUPAC組織名はハンチュ-ウィドマン命名法を基に数詞と共に "Oxa"、"thia" を使った置換命名法("a"命名法)で命名される。
- 例〉1,3,4-チアジアゾール (1,3,4-thiadiazole)
化合物
[編集]- 窒素原子のみ
- N,O化合物
- N,S化合物
-
チアジアゾール
(1,2,3-チアジアゾール) -
1,2,4-チアジアゾール
-
1,2,5-チアジアゾール
-
1,3,4-チアジアゾール
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 長倉三郎 ほか(編)「アゾール」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。