アセット・ファイナンス
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アセット・ファイナンス (AF, Asset finance) は、金融用語の一つ。ストラクチャード・ファイナンス(SF, Structured finance)の一種で、コーポレート・ファイナンス (CF, corporate finance) やプロジェクト・ファイナンス (PF, Project finance) と対比して使われる。
概要
[編集]アセット・ファイナンスは、特定のアセット(資産)に依拠した金融手法である。コーポレート・ファイナンスでは、企業の借入は企業全体の信用力を基礎に行われ、一般には物的な担保を取り、ローンは遡及権(リコース)付きで組まれている。一方で、アセット・ファイナンスは、ある特定の資産のみからのキャッシュフローに依拠した借入であり、担保はその特定の資産であり、スポンサーからは追加の担保を取らない。ローンはスポンサーに対して遡及をしないノンリコースローンになっている。
ストラクチャー
[編集]SPV(SPC、信託勘定等)が特定の資産のみを保有し、エクイティ及びノンリコースローンにより資金調達する。SPVは倒産隔離が図られる。
アセット・ファイナンスの種類
[編集]対象となる資産の例は以下の通り。
- 不動産:不動産証券化(不動産ファイナンス)[1]
- 売掛債権・棚卸資産:動産担保融資(ABL:Asset Backed Loan)、売掛債権流動化[2][3][4]
- 船舶:シップ・ファイナンス
- 航空機:航空機ファイナンス[5]
脚注
[編集]- ^ 日本政策投資銀行はアセットファイナンスの例として不動産をあげている - アセットファイナンス(不動産)
- ^ みずほ銀行はアセットファイナンスの例として売掛債権流動化をあげている - アセットファイナンス
- ^ 三井住友銀行はアセットファイナンスの例として債権流動化をあげている - 債権流動化
- ^ 三菱UFJ銀行はアセットファイナンスの例として債権流動化をあげている - 債権流動化/アセットファイナンス
- ^ 三井住友信託銀行はアセットファイナンスの例として航空機をあげている - アセットファイナンス業務