アスレチックランドゲーム
アスレチックランドゲーム(英:Screwball Scramble)は、タカラトミー(旧:トミー)が発売している玩具シリーズ。
概要
[編集]手前に設けられているレバー、ボタン、つまみなどを動かして金属球(ボール)を誘導し、様々な仕掛けのあるコースの下や外にボールを落とさないように、なおかつできるだけ早くスタート地点からゴール地点に到達させるのが目的となる。背面にタイマーを設置し、時間制限をかけてのプレイも可能である。
1979年にトミーから発売。当時はフィールドアスレチックが流行していた事に着想を得て開発され、約3年間で40万個以上を出荷した[1][2]。
日本国外では、このゲームは当初 "Run Yourself Ragged" として知られ、その後 "Snafu: The Maze Game That Runs You Ragged"、"Crazy Maze"、"Tricky Golf" などの名前で知られた。アメリカ・イギリス・フランス・ドイツなどで "Screwball Scramble"の名称で定番商品となっている[2]。ソビエト連邦では "Кто быстрее" (Kto bystree - 「誰が速いか」)としてコピーされた。
日本では1980年代に、デザインを変更したバリエーションとして『ディズニーのアスレチックランド』『ワクワクサファリ』『風雲!たけし城 なりゆきランド』などが発売されていた。コースの名称は各自のデザインに合わせたものとなっているが、内容自体に変更はない(タイマーは省かれたものもある)[3]。
2022年、デザインを一部変更した上で『アスレチックランドゲーム』が復刻発売された[1][2]。
コース内容
[編集]- 名称は復刻発売時の公式名称。
- グラグラ橋 - スタート直後のコースは傾斜した橋となっており、ボタンを押して橋を揺さぶりながら金属球を移動させ、奥にある台に置く。
- ドキドキクレーン - 台上に金属球を置き、クレーンに付いている磁石にボールを吸いつかせ、つまみを回してクレーンを半回転させ、次のコースにボールを置く。磁力は強くないのであまり早く回すとボールが落ちることもある。
- ワニワニ池 - ハの字形に開く2本の金属製の棒で、レバーを前後に操作して開く角度を調節する。大きく開くとボールは勢いよく進むが、そのままだとコース末端部で幅が広くなり落下するため、落下する直前に開く角度を狭める必要がある。
- ユラユラボード - レバーを縦横斜めなどに操作して突起の付いたボードを傾け、バランスをとって次のコースへ誘導する。操作を誤ると開口部から落下することもある。
- ホップステップジャンプ - ボタンを押してボールをジャンプさせ、最後にモンキーリング(輪っか)をくぐらせる。
- グルグル迷路 - 内部が見えない迷路になっており、レバー操作で迷路を傾けてボールを脱出させる。慣れないうちは上部のカバーを取り外し、ボールが見えるようにしてプレイすることもできる。
- ゴーゴーロケット - ロケットの中央のくぼみにボールを乗せ、つまみ操作で半回転させて台に当て、ボールを次のコースに進める。
- カンカンハンマー - 投石器に似た仕掛けで、ボールを入れたままボタンを押してひっくり返す。ボールを飛ばしたり落としたりすることなく、枠内にボールを入れるとゴングが鳴りゴールとなる。
アスレチックランドゲーム シーアドベンチャー
[編集]シリーズ第2弾。海上アスレチックコースをイメージしたコース構成となっている[4]。タイマーは備えていないが、付属のコネクタで「アスレチックランドゲーム」と接続し、1つのコースとしてプレイできるようになっている。
2020年にタカラトミーヨーロッパから "Screwball Scramble Level 2" の名で発売され[5]、日本では、2023年にカラースキームを変更して『アスレチックランドゲーム シーアドベンチャー』の名で発売された。
アスレチックランドゲーム レベルアップ
[編集]シリーズ第3弾。初の縦型コースで宇宙をイメージしたデザインとなっている。付属のコネクターで前2作と接続できる。
2023年にタカラトミーヨーロッパから "Screwball Scramble Scramble Level Up" の名で発売され[6]、日本でもほぼ同様のカラーで2024年発売。
脚注
[編集]- ^ a b “昭和の大ヒットゲーム「アスレチックランドゲーム」がまさかの復刻!”. TELEMAGA.net. 講談社 (2022年4月28日). 2023年12月31日閲覧。
- ^ a b c “昭和に大ヒットしたアナログゲームが令和に復活!タイマーで対戦も楽しめる「アスレチックランドゲーム」が新発売!!”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA (2022年2月1日). 2024年3月6日閲覧。
- ^ 思い出商店『思い出図鑑 玉転がしゲーム』2022年2月22日。ASIN B09P5H7CWS。
- ^ “アスレチックランドゲーム シーアドベンチャー」が3月23日発売へ。44年ぶりの続編が登場”. 4Gamer.net. Aetas (2023年1月31日). 2023年12月31日閲覧。
- ^ Screwball Scramble Level 2 - タカラトミーヨーロッパ
- ^ Screwball Scramble Level Up - タカラトミーヨーロッパ
外部リンク
[編集]- アスレチックランドゲーム - タカラトミー