アスラムニー男爵
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アスラムニー男爵(アスラムニーだんしゃく、英: Baron Athlumney)は、アイルランド貴族の爵位。1863年に創設され、1929年に廃絶した。
歴史
[編集]商人ジェームズ・サマーヴィル(c.1698–1748)はダブリンの長老議員、ダブリン市長、ダブリン市選挙区選出アイルランド庶民院議員を歴任して、最晩年の1748年6月14日にアイルランドの準男爵に叙された[1]。
その曽孫にあたる4代準男爵マーカス・サマーヴィル(1772?–1831)はアイルランド庶民院議員、連合王国庶民院議員を通算30年間務めた[2]。
その息子である5代準男爵ウィリアム・メレディス・サマーヴィル(1802–1873)は自由党の政治家であり、庶民院議員、内務省政務次官、アイルランド主席政務官を歴任したのち、1863年12月14日にアイルランド貴族であるミーズ県サマーヴィルおよびドラーズタウンにおけるアスラムニー男爵に叙された[3]。1800年合同法の施行以降、新しいアイルランド貴族爵位の創設には既存の爵位が3つ廃絶する必要があり、アスラムニー男爵位の創設はケア男爵、リヴァーズデイル男爵、ダンガノン子爵の廃絶を根拠とした[3]。彼はさらに1866年5月3日に連合王国貴族であるミーズ県ドラーズタウンにおけるメレディス男爵に叙された[3]。
初代男爵の息子にあたる2代男爵ジェームズ・ハーバート・グスタヴァス・メレディス・サマーヴィル(1865–1929)が死去すると、2つの男爵位は廃絶、準男爵位は休止となった[4]。
(サマーヴィルの)サマーヴィル準男爵(1748年)
[編集]- 初代準男爵サー・ジェームズ・サマーヴィル(1698年ごろ – 1748年)
- 第2代準男爵サー・クエイル・サマーヴィル(1714年 – 1772年)
- 第3代準男爵サー・ジェームズ・クエイル・サマーヴィル(1742年ごろ – 1800年)
- 第4代準男爵サー・マーカス・サマーヴィル(1772年? – 1831年)
- 第5代準男爵サー・ウィリアム・メレディス・サマーヴィル(1802年 – 1873年)
- 1863年、アスラムニー男爵に叙爵。1866年、メレディス男爵に叙爵
アスラムニー男爵(1863年)
[編集]- 初代アスラムニー男爵ウィリアム・メレディス・サマーヴィル(1802年 – 1873年)
- 第2代アスラムニー男爵ジェームズ・ハーバート・グスタヴァス・メレディス・サマーヴィル(1865年 – 1929年)
出典
[編集]- ^ Cokayne 1906, pp. 357–358.
- ^ Cokayne 1906, p. 358.
- ^ a b c Cokayne & Gibbs 1910, p. 303.
- ^ Cokayne & Hammond 1998, p. 46.
参考文献
[編集]- Cokayne, George Edward, ed. (1906). The Complete Baronetage (1707–1800) (英語). Vol. 5. Exeter: William Pollard & Co. pp. 357–358.
- Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary, eds. (1910). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Ab-Adam to Basing) (英語). Vol. 1 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 303–304.
- Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. p. 46. ISBN 978-0-7509-0154-3。