アジート (航空機)
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アジート
アジート(Ajeet)は、フォーランド ナットを基にヒンドスタン航空機により開発された軽戦闘機。アジートには、サンスクリットで「無敵」「征服されざる」と言った意味がある。
ナットの改良型を求めたインド空軍により1972年に、当初は要撃機として要求され、後に副次的に対地攻撃任務をこなすことも求められた。ヒンドゥスタンによって2機のナットが試作機の母体として改造され、1975年に初飛行した。翌年の9月30日には、生産型が初飛行している。
アジートは、実戦を経験することなく1991年に退役した。
ナットとの相違点
[編集]ナットで操縦に支障をきたしていた油圧システムが改良され、アビオニクスも改善された。水平尾翼は、スラブテール方式に変更され、降着装置の改善と機内燃料タンクの大型化も行われた。ハードポイントも両翼に追加され、計2基の増大を見たが、これがナットとの外観における相違点となっている。
複座型
[編集]1982年に複座型の練習型を開発したが、この機体はその年の末に墜落した。翌年には2機の試作機が飛行したが、インド空軍の関心は得られず計画は中止され、試作型2機は単座型と同様の任務に割り当てられた。
要目
[編集]- 全長: 9.04 m
- 全幅: 6.73 m
- 全高: 2.46 m
- 翼面積: 12.69 m2
- 空虚重量: 2,307 kg
- 最大離陸重量: 4,171 kg
- エンジン: HAL/ブリストル・シドレー オーフュース 701-01 ターボジェット (推力 20.9KN) 1基
- 最大速度: 1,225 km/h
- 航続距離: 805 km
- 到達高度: 14,630 m
- 上昇率: 101.6 m/s
- 乗員: 1 名
- 武装: ADEN 30 mm機関砲 2門
- ハードポイント: 4ヶ所、合計900 kg以下